推定、6、7歳。
ャ<宴jアンとのことだが、ミックス疑惑。
メス。
臭いとの理由で外飼い。フィラリヤ発症。
いわゆるネグレクトで、飼育環境が行き届いていない。
この犬を救えないかとSOSがあったのだ。
大人しく利口、とても美人さんとのこと。それだけに、放っておけないようだ。
さてと、どうしたことか・・・・・・・。
犬のことを考えれば、可愛がってくれる人のもとで飼われることが一番だろう。
しかしこの悪条件で、そう簡単に飼ってくれる人が現れるとは思えない。
そんな中で「飼いたい」と言っているのが、実は我が家と娘ぶー子の家なのだった。
自信をもって愛情を注げるが、どちらの家にもすでに猫がいるのだ。少なからず、彼らにストレスがかかることは避けられないだろう。これをハッピーエンドと言えるのだろうか。
ならばSNSで募集するか、保護団体に相談するか・・・、色々考えていたが、大事なことに気が付いたのだ。
当の犬とその家族の気持ちはどうなのか。
彼らはネグレクトであることに、気づいていない。あれでいいと思っているのである。
庭で、生きている、イコール飼っているという認識なのだろう。
なので外側から何を言われても、全く響かない。彼らはあれでいいのだ。それをズカズカと踏み込んで犬を取り上げていくのは、保護にはなろうが彼らの家庭の形と言うものを踏みにじることになりはしないか。
理想は新しい飼い主を見つけることではなく、犬ファミリーに正しく飼ってもらうことではないのか。
しかしそのハードルは、高い。
差し当たって少しでも聞く耳を持ってくれた家族に世話を頼んでいるところだ。
幸せって、何なんだろう。
その犬を引き取って、病院へ通って寿命を延ばし、暖かい部屋で一緒に過ごすことは幸せか。
悲しいかな、その犬はそんな状態でもその家族を愛している。そんな状態でも、幸せを感じているのである。
そして家族も家族なりの愛し方をしている。彼らには、ネグレクトの意識はない。犬を含む家族の形として、これで完成されているのである。
正義感に駆られて、我が家の猫社会をぶち壊すのか。
いいや、客観視すればこれは立派なネグレクトだ。救えるのは客観視できる他人しかいない。
グルグルと、駆け巡る。
一体何から始めていいのか、分からないでいる。