人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子53歳。

 

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夢か、罠か。

ダンナがトイレに行ったので、その辺をブラブラしていたのだ。先日横浜に行った時のことである。私達はオービィ横浜というアミューズメントパークにいた。

もう見るものは全て見て、帰ろうとしていたところであった。

出口付近のお土産屋さんはあらかた見てしまった後なので、その隣の閑散としたクレーンゲームのコーナーに入ったのだ。

見るともなしに景品を見ると、小さな動物のフィギュアである。

あら可愛い。

その中ほどに、スズメが。

あら可愛いEE:AE595

「ねぇ、あれ取って欲しいEE:AE471」私はトイレから戻ったダンナをクレーンゲームの前へ連れて行く。

甘えている訳ではないぞ。以前ちょっとクレーンゲームをやってみたいと言っていたことがあるのだ。ただ、欲しいものがないと。

確かに最近のクレーンゲームはキャラクターものばかりで、大人の心をくすぐるものがない。

ところがくすぐられちゃったのである。

欲しい私とやりたいダンナと、皆ハッピーではないか。取れればの話だが。

しかしダンナは欲しい訳ではない。タダではないのである。場合によっちゃ、高額になる可能性も(笑)

「私が出すからEE:AEB80

こんな時のために、小遣いを持って来てあったのだ。

不確実なものに流されないダンナである。ならば不安要素は「欲しい私」が消してみせよう。

1回200円。

さすがに1回で取るのは無理じゃないか。

3回500円。

う~~ん、「運が良ければ」というところである。まぁ遊びだ。ワクワク感に払うと思えばいいじゃないか。

フィギュアは山のように積まれている。スズメじゃなくても何か落ちるだろう。それもまた、楽しみになる。

500円、投入。

「ああっEE:AEB30

1回目は、感覚がつかめていない。あらぬところに下りたクレーンは、あらぬところをかき回して戻る。

「おっ。」

2回目にスズメは少し前進した。海の幸が2、3個落ちる。

3回目。「あーーーーーーEE:AEB30

惜しい、という程にもならなかったが、スズメは確実に前進している。

ちょっと考えて私は、500円を追加した。「いいや千円ぐらいなら」というヤバいモードに、すでに入っていたのだ。

なにしろまだ、たったの3回である。まだまだ初心者、次からこの3回が生かされるはずだ。

恐ろしいことにスズメは前進した。しかししただけで、落ちなかったのである。

ここで止めたら、何だか他人のために千円払ってスズメを取りやすくしてやったみたいじゃないか。

しかもあと3回なら、取れそうな感じだ。

く~~~、クレーンゲームに1500円かEE:AE5B1スズメに1500円かEE:AEB64

今日という日は二度と来ない、この楽しい、エキサイティングな時間はもう二度と訪れないのだ、時に金を払え、今この「時」にEE:AEB30この「時」を終わらせてはいけないEE:AEB30両替機に千円札を突っ込み、百円玉を5枚クレーンゲームに突っ込んだ。

興奮する。

いつ「その瞬間」が来るのか。

そしてスズメはいよいよ崖っぷちに。

ところが最後の1回がいい具合にスズメの手前に入り、スズメはめり込んで後退してしまった。

「あああああーーーーーEE:AEB30

腰をガックリと落として、悲痛な声を上げる。

さすがにこれ以上は・・・。

というところで、

「何か狙ってるのがありますか??」

「!?」

いつから見ていたのか分からないが、スタッフが声をかけてきたのであるEE:AEB64

このタイミングで・・・EE:AE5B1さらに追加したら、合計2千円である。

しかし、

「このスズメがEE:AE4E5」考えるより早く、答えていた。

若い男性スタッフは、愛想良くこのフィギュアの山を整えて角度をつけ、チンアナゴの底面の滑りやすいのを利用してその上にスズメを置き、ちょっとした刺激でも落ちるように細工してくれたのだ。これで取れなかったらもうあげますよ、と言わんばかりのサービスである。

こうなったら腹を決める。500円投入。

取れない(笑)スタッフも含めて3人で、大きな落胆の声を上げる。

「じゃあちょっと場所を変えます。」

彼はスズメを大胆に移動させ、笑いが出るほど簡単に落ちるような角度にそれを置いた。

そしてやっと、カツッと引っ掛け、見事、というかなぜかスズメだけを落としたのであった。

良かった良かった、とみんなで喜び合う。

ひとしきり盛り上がってスタッフもいなくなり、さて、まだあと1回分残っているが。

「ぽ子やれば?」

えー、どうせ取れないし、いや、でもせっかくだから、などと言い、数十年ぶりにそのボタンを押す。

感覚が全く分からない。

一応猫を狙ったつもりだが、全くそこまで届かないところで止まってしまった。

今度は後ろに移動するボタンだ。もういい、どうせ無理なのだ、適当にエイッとやったら、バラバラバラッとたくさん落ちてきたEE:AE5B1

さっきのスタッフが極限まで落としやすいよう細工をしたので、壊れやすい思春期のハート状態になっていたのである。

「今何か凄い音が・・・」とスタッフがこちらを見ていた(笑)

かくして、

クレーンゲームに2千円も出してしまったが、全く後悔はない。

こんな興奮は、なかなか味わえるものではないはずだ。

しかし、しょっちゅう味わってはいけない、危険な興奮である。

もう当分、やらないぞEE:AE5B1