高尾山に行った時のことだ。
登山を終えて中腹まで戻り、やっとそこで至福のビールを飲もうということになった。
そのお蕎麦屋さんは、数席ほどベランダにカウンター状の席がある。中腹とは言え、山の途中だ。見晴らしが凄くいい。
タイミング良く席が空いたので、私達はそこに座ることができたのだ。
まずはビール。
く~~、至福EE:AEAAB
やがて隣の席が空き、外国人がそこに座った。スタローンかシュワルツェネッガーを思わせる、マッチョな男性。
時に、逆隣りも外国人カップルであった。高尾山の海外での人気を目の当たりにした。
「ご注文が決まりましたら、お呼びください。」こういう場合でも、日本語で接客するんだな。メニューとか読めるのだろうか。大丈夫かな。
やがて彼のもとに私達と同じビールの大瓶が運ばれ、勝手に連帯感など感じる。
アルコールに関しては厳しい国もあるだろうが、大空の下で飲むビールが旨いのは万国共通である。
気が付くと彼は、お店の人と話をしていた。お金を払っているようである。このお店は、料金先払いであった。
驚いたことにスタッフは、こう言った。
「いつもありがとうございます。またよろしくどうぞ。」
ん!?なに、まさかの常連!?
彼がどう答えたのは聞こえてこなかったが、のちに運ばれてきたメニューが「山菜の盛り合わせ」であったことは見て取れた。
この間のムカイさんと言い、意外と日本に馴染んでいる外国人は多いようである。
いちいち「大丈夫だろうか」などの心配はご無用の時代になったみたいだ。