母が亡くなってから、遠方に住む叔母とメールでやりとりするようになったのだ。
叔母はもう80を過ぎているのに、海外に住むイトコがやり取りしやすいようにとiPadを買ってくれたそうで、シャキシャキと使いこなしている。
大好きな叔母だが、あまり元気がないようなので、負担にならないよう頃合いを見ながらメールしていたのだ。
こうして年配の人にメールを出してみて気が付いたのは、絵文字顔文字を使えない不自由さである。逆に言えば、いかにそれに頼っていたかということだ。
私など性格的に人の顔色を窺うところがあるので、絵文字顔文字を多用していかにも友好的であることをアピールするきらいがあった。
これを一切使わないで文章を書くと、そっけなく冷たい感じがしてしまう。
そこをいかに暖かい文章にするのか、難しいところである。
結果、やたら「!」が多い(笑)
他人や業者に対する連絡も然り。
こういういわゆる公式の場では絵文字など使わないのがマナーだが、先日やりとりした給湯器の業者さん(風呂場がピンチである)は、非常にフレンドリーであった。
のっけから、「お問い合わせありがとうございますEE:SE056」「お見積もりをお出ししますEE:AEAAB」と絵文字満載。
やはり私が感じるのと同じ理由から多用しているのか、まぁ私はかえってこの方がやりやすいから構わないが、返しに困った。だからといって私も「お願いしますEE:AE5BE」なんて言うのもどうなのか。
かと言って、むこうがこれだけフレンドリーに低く出てきているのにかたくなに「はい」「わかりました」では、ちょっときつい感じがしないでもない。
なので、例の「!」をほどほどに入れるにとどめておいた。
そして最後のやりとりで、
業者さん、変換ミス(笑)
ご丁寧に入力し直しているあたりが、微笑ましい。
やっぱり絵文字はコミュニケーションの潤滑油になり得るのではないかと、改めて思ってしまったIT世代である。