人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ダメージリカバーⅡ

諸悪の根源は酒だが、体調不良の諸症状にも酒である。

酒で制す。

なんでこんなにスタミナが切れるのかとずっと疑問だったが、きっと貧血だ。

そもそも貧血体質だったが、ダイエットが良くないのだろう。

酒で赤血球は増えないが、症状をごまかす事はできるのだ。

そういう切なる願いは言葉に出さなくても通じるようで、先程届いたダンナからのメールは「会社出ましたEE:AE5DBEE:AE4C3EE:AE5B4」であった。

まさかこの絵文字がただの挿絵だとは言わせない。

そういう思わせぶりは、昭和のプレイボーイがやることである。

具合が悪いといっても午前中はまだ若干のエネルギーが入っていたようで、ちょっとは、やった。

捨てられない不用品はバザーに押しつけることにして、バザー行き専用の箱を作ってあったのだ。

しかしそれも今やゴミ箱同然で、不用品が乱雑に詰め込まれ、やがて入りきらなくなり、その辺一帯がスモーキーマウンテンのように不用品の山となっていた。

その山は音楽室にある。

私はゴミ山の横を通って洗濯物を干し、ゴミ山と共にピアノの練習をしているのだ。

目に映る物と言うのは自然に慣れてしまうが、「邪魔」という事にはなかなか慣れないものだ。

爪先立って腰をひねって側を通るが、これはこのまま増えることはあっても自然にバザーには行かないのである。

何とかできるのは私しかいない。

ゴミ山は待っている、私というヒロインを。

本当にゴミと混ざっていた(笑)自分でも良く分かっていなかったようである。

とりあえず不用品はきれいに磨かれてダンボールに入ったが、音楽室とリビングの往復ですっかり消耗してしまったのだ。

グッタリして伸びていたが、これは休憩に含まれるのだろうか。

そうなるとゲームの時間を減らさなくてはならない。

いやいや、これは体調不良なのだ、いわゆる有給で賄いたいところ。

さて、先程酒とラーメンをチャージして帰ったところだが、酒にラーメンである、食べすぎた、苦しい。

寝室からはもうダンナのいびきが轟いている。

私もそろそろ轟こうかと思う。