2006年のクリスマスイブに、君はやってきた。
あれから12年。
ずっと仲良くやってきたじゃないか。
私は今も変わらず、君を大切に思っている。
君を、心から愛している。
いつかこんな日が来るとは思っていたが、実際にその時が来てもなかなか受け入れられないものである。私はまだ、君と別れたくはない。
最初の異変は、2ヶ月ほど前だったか。
「アンチャーテッド、エル・ドラドの秘宝」のディスクを、突然読み込まなくなった。
プレステ3。
プレステ4が発売され、世間では今や型落ちという地位に下がってはいるが、我が家ではバリバリ現役である。
そもそもいつも一世代分遅れているので、この「3」のソフトをプレイするようになったのも、最近のことである。
しかしちょっと自慢なんだが、うちにある機種は貴重な初期型で、プレステ2のソフトもプレイできるのであった。なので、機械自体はもう長いこと使ってはいた。
「エル・ドラドの秘宝」を読み込まなくなり焦ったが、たまたま難易度の高いゲームで先に進めず滞っていたところであった。
ディスクが悪いのかもしれないと思い、シリーズ次作の「黄金刀と消えた船団」をプレイすることにしたのだ。
これはうまく作動したので、ディスクが悪いのかと思っていた。
ところがクリアを目前に、これもまたディスクを読み込まなくなってしまったのだ。
これは一大事だ、あと少しで終わるというところである。
先に進めない苛立ちと、ここまでのセーブデータを失うかもしれない不安。
ディスクを拭いてみたり、機械の方をいじっていたりしているうちに急に読み込んだので、最後のチャンスになるかもしれないと、この1回でゲームを終わらせた。
そしてそれで正解であった。
さらにシリーズの続き、「砂漠に眠るアトランティス」は、ウンともスンとも読み込まないまま、膠着状態となった。
対処方法を調べまくる。
症状としては良くあることだが、いかんせん、古い機種だ。
もう修理は受け付けておらず、自力で対処しなくてはならない。
DVDは正常に作動するので、考えられる原因は、ブルーレイのレンズか単純にどこかのご機嫌を損ねているかというところであった。
まずやったことは、本体のクリーニングというもの。
そもそもはクリーニングのための機能ではなく、ディスクの強制排出時に、ファンが高速で回って中の埃を外に出してくれるというところを利用した方法である。
機種によって多少の違いはあるが、電源を切った状態でイジェクトボタンを押しながら電源を入れるという。
これが、やっても全く実行しないのである。ピピピという音を出すだけ。
買ってから12年間、全く掃除などしてこなかったのだ。大量の埃が取れると期待していたので諦められない。
調べまくった。
こういうことにはしぶといのである。
そしてたったひとつ、この60GBモデルでの他になかった方法をやっと見つけ出したのだ。
通気口を塞ぐようにHDD側を上にして縦置き、電源を入れて数分放置というもの。
時間はかかったが、これでやっとファンの回転数が上がったのだ。
しかし結果は、大して埃も出ない、直りもしないというつまらないものであった。
次にできることは、レンズのクリーニング。
これはただのクリーナーでは効果がないケースが多く、「レスキュー」というタイプが推奨されていたが、品薄で、新品の本体が買えてしまうほど価格が高騰しているらしい。
湿式のクリーナーを何度も出し入れするという、一か八かの裏技があるらしいので、次にできることはこれになるだろう。
「分解したいEE:AE595」と申し出ると、まだ2のソフトは普通に使えるはずだからやめてくれ、と言われてしまった。壊す前提である。可能性に賭けてはくれないのか(笑)
さて、これでは3のソフト(厳密には、3でも古いソフトは読み取っている)がプレイできないということになるが、実はうちにはもう1台PS3があるのだ。娘ぶー子からもらった(笑)
さしあたってぶー子のやつでアンチャーテッドの続きをやるが、もともとうちにあったやつも、このままみすみす引退させる気はない。
こういうことに私は、しぶといのである。