人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

『たまに思い出すとムカツクこと』

良く訪問しているブログで、「たまに思い出すとムカツクこと」という話を読んだ。

昔のムカついた話である。

本当に酷い話だった。読んだこちらも相当ムカついた。

それからどれ程の時間が経ったのかは分からないが、こうして今も、思い出してはムカツクのである。

恐らく相手は、忘れていることだろう。

理不尽な話だ。

私にももちろん、思い出すとムカツク話はある。

思い出せばムカツクことは分かっているのに、思い出そうとしてしまうのである。

そしてやはりムカつき、嫌な気持ちになる。

その繰り返しで、ムカツク記憶はより強固になっていく。

不思議なものだ。

その出来事が起こった当初は、一度ムカついて、やがて忘れたはずである。

それが時を経て、何度も思い返すうちに熟成し、よりパワーアップして根付いているのだ。

たぶん私は、納得していなかった。

しかし協調するために飲み込んだのである。

そのどこか理不尽な思いが、ずっと根底にあったのだろう。

今ならこう言えるのに、今ならこうしてやるのに、というどうにもできない思いが、ムカツク出来事の再放送に繋がっているのではないか。

しかし、再放送はできても再演はできない。

そこに残るのはムカツク思いだけである。

そんな無意味な回想はやめた方が、自分にとっていいことは頭では分かっている。

それでもやめられないのは、「忘れてやらない」というせめてもの抵抗かもしれない。

私に馬乗りになってボコボコに殴った人間が、3人いる。

一度に3人ではない。全く別のシーンで。そのうち2人は男だ。

3人とも、非常に親しい間柄であった。

そしてその後も平気な顔で付き合ってきた。

もしかしたら本当にムカツいているのは、それを許した自分なのかもしれない。

もうこんな呪縛から逃れたい。

でも、忘れてやるもんか。

私ができる、せめてもの抵抗なのである。