多くの人がその傾向にあるんじゃないかと思うが、文字を書くと言う機会が昔に比べて激減している。
原因は主に二つ。
勉強という事をしなくなったので、そのぶん物を書き留める必要性がなくなったこと。
PC・インターネット機器の普及。
手紙はメールやLINEに取って代わり、勉強する時間は家事や仕事に変化した。
字を書かないということ。
人間は機械ではない。使わない機能があれば、淘汰される。
今それは「淘汰」の一歩手前の「退化」の一途を辿っている。
時々書く自分の字の酷いことよ。
この「退化」を更に「悪化」させるものが、私にはあった。
昔のように文字を書く時間は激減しはしたが、全くなくなった訳ではない。むしろ、ほぼ毎日書いているものがある。
PCで調べたレシピをメモに書き写してキッチンに持っていく。
ゲームに関するメモ。
買い物リスト。
ほぼ毎日だ。コツコツと言ってもいいところなのだが、これが私の文字の退化を悪化させているということに気がついたのだ。
こんなもの、ただのメモだ。そして誰も見やしない。自分さえ読めればいいのである。
そして私は時間が惜しい。
すると文字はどうなるか。
極限まで簡素化されるのである(笑)
角をきちんと書かずに丸くすればそのぶん早い。
一角ずつ切って書かずに一筆書きに近くすれば、さらに早い。
速記の如し。ザックリ書いてあれば、書いた本人にはそれが何かは分かるのである。
こうして私の文字は、どんどん退化していったのであった。
時々よそ行きの文字を書かなくてはならなくなると、その汚さに心底ゲンナリする。
そこで、せっかく毎日文字を書く機会はあるんだから、それらをもっと丁寧に書くことにしようと思ったのだ。
手始めにゲームのメモをきちんと書いてみたが、驚いたことに、書けないEE:AEB64
手が雑に書こうと抗うのである。長年積み重ねて来たたまものだ。
結果、書きあげられたメモは、外国人が日本語の練習をしているような文字であった。
これから間に合うだろうか。
字はきちんと書くようにします・・・EE:AE4E6
EE:AE54Aある日の買い物リスト。
赤丸の文字がどうしても分からなくて、買わずに帰る羽目に。
気になるのでずっと考えていたが、答えは「茶」であった(笑)EE:AE54A