人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

声帯治療・16

治療の話ではないのだが、なんか結構困ったことになっているということが分かったので書いてみる。

先日、ライブに行って来たのだ。

バンドをやっているので、行きつけの店で観るも演るも楽しませてもらっている。

ここで久しぶりに喉を嗄らせてしまった。

ライブハウスでは爆音で演奏されるため、喋る方も負けじと大声を張り上げることになる。

加えて酒を飲んでバカ騒ぎをする。

奇声を上げ、大声で歌う。

その結果だ。

思えば、喉を壊した決定打はこの繰り返しであった。

昔は時間が経てば勝手に治っていたものが、治る暇がないほど酷使したためにとうとう定着してしまったのではないかと思う。

悪化したのはバンドを始めてからである。

今は合唱団でボイトレを受けた成果もあり、歌い方はかなり矯正されてきているが、それまでは本当にひどい歌い方をしていた。

喉からしぼり出していたため、高音にムチャクチャ負担がかかっていた。

これもまた酒を飲んで歌うため、翌日になるとまったく声が出ないということもしょっちゅうであった。

合唱では、喉から出すという歌い方をしない。とにかく「喉をあけて」、「体に響かせて」という風に、喉に負担のかからない歌い方をする。

負担のためにそうしているのではなく、そういう歌い方をした結果、喉への負担が少なくなっているという感じだ。

これはロックにも応用できた。いわゆるミックスボイスである。

私の場合、これで声質が野太くなってしまったが、むしろ大きな収穫であった。

しかしこれで問題は解決しないのである。酒とライブがある限り。

先日のライブでこぶしを振り上げて声を嗄らせ、私は思った。

この瞬間が好きで、私は音楽をやっているのだ。

酒も飲まずに、あるいは声も出さずに大人しくしていれば喉は守れるかもしれない。

しかしそれはロックか?

精根尽き果てるまで叫び続け、私は解放される。

愛すべき同じ穴の狢たちと、冗談を交わす。

この時を、私はなくしたくない。

ロックとクラシックの共存は不可能なのではないか。

そんな気がしてきている。

どうせ治らないのならもう声も、現状でいいんじゃないか。

節制するのが嫌なのかと言われれば、そうだ。

というか、できそうにない。

あさっても、行かれればライブに行く予定だ。

一応無駄な足掻きをしてみるが、それが最後の足掻きになるかもしれない。

具体的には、マスクをして前の方の席に座る、ということだ。

ってか来週、リハビリじゃん?!

もー、忘れてたよ、水飲むとか腹から声出すとかEE:AE5B1

もうホントにダメかもしれん。