人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

アルジャーノンに花束を

原作を読んでとても良かったから、映画で観てみたくなったのだ。

             

   監督:ラルフ・ネルソン

   キャスト:クリフ・ロバートソン、クレア・ブルーム

重度の知的障害のあるチャーリーに、知能を上げる手術が施された。

文字すら満足に書けなかった彼はどんどん頭が良くなっていき、とうとう手術をした教授や博士すら超えてしまう。

しかし実験的であったこの手術の行く末は、「退行」。

チャーリーはまたもとの「バカなチャーリー」に戻ってしまうのか・・・。

まず、こりゃちょっと古過ぎでしたEE:AEB64

知らないで借りたのだが、1968年の作品とのこと。私が生まれた歳ではないか。

もちろん大切なのはストーリーだが、ここまで古いとシャレにならん。やはり映画はある程度「その時代」に観なくては、大きく感動が損なわれる。

当時は精一杯だったのだろうが、チャチに見えてシラけてしまった。

内容についても、先に原作を読んでいたから、どうしても比較してしまう。その上での感想になるが、原作のほうが断然良かった。

チャーリーの気持ちを表現し切れてないように思う。

退行し、やはり実験にされたネズミのアルジャーノンと同じ運命を辿らなくてはならないその切なさ、ここが重要だと思うのだが。

特に小説は、チャーリー自身の言葉で書かれているために、より一層それが伝わってきたのだ。ここにも書かせてもらうが、最後の2行で涙するのである。

残念な作品であった。40年前に観ていたら分からないが。

本の方はオススメする。

自分の感想で恐縮だが、本についてはコチラ

ぽ子のオススメ度 ★☆☆☆☆

ダンナのオススメ度 ★★★☆☆

何とも微妙な映画だEE:AE5B1第一印象は古い…古臭いEE:AE4E6描写の手法が60年代そのものEE:AEB63とても切なくて泣ける話なんだろうけど、チョット恋愛物に偏っちゃった感EE:AEB2E