刺身用ホッキ貝、20%引き、2個150円。
昼ご飯を抜いて買い物に行ったので、猛烈に腹が減っていたのだ。
何と言うか、うまく言えないのだが、腹は減っているのに何でもいいという訳ではない、そんな高尚な空腹感。・・・単にあれこれ食い過ぎの影響なのだろうが(笑)
とにかく、ガッツリという感じでもなく、しかし野菜や麺という気分でもなかった。
自分でもどうしたらいいか分からずに困っていたら、ホッキ貝だ。
そんなもの、買ったことも食べたことも恐らくないだろう。
貝の片側を外しただけの状態になっており、新鮮そうである。
これでご飯を食べたら・・・、ジャストミートだ。
私は刺身でご飯を食べたかったのである。
家に帰ったのはもう4時半で、空腹も限界に達していた。もう刺身だけでは収まらないかもしれない。
早く早くEE:AE4E5
冷蔵庫に入れる前に、パックに入ったホッキ貝を見る。
本当に貝を1枚はがしただけで、ワタもヒモもついたままだ。さばかなくちゃならんのか。
ネットを立ち上げる。
うー。
どの説明も、分かりやすいようで分かりにくい。
「分かっている人」が書くから簡単なように聞こえるのだろうが、黒い部分だとかネバネバがとか言われてもピンとこないのである。
これは、実際にさばきながらネットの説明を見ていくことになるのだろう。
まず、身はまだ貝にくっついていた。
貝柱を切り離す。これは難なくできた。
次はヒモを切り離すのだが、このヒモにもこまごま付属品が付いていて、切り落とすだの引っ張るだの、良く分からない。
そもそもここは食べられるのか??
なんちゃらの部分以外は全部食べられると書いてあるサイトもあったが、色んなサイトをいっぺんに見たために、混乱して冷静に考える気力がなくなっていた。
私は猛烈に腹が減っていたのである。刻んでトースターで焼いてしまった。
後にはプックリと膨らんだ身が残されたが、見るからに気持ち悪い黒いグジャグジャは切り取った。
2個目のグジャグジャを切り取ろうと思ったその時。
・・・動いたEE:AEB64
まだ生きてますがなEE:AE5B1
貝半分剥がされた位では、命に別状はないということか。貝は髪の毛程度なのか?
ううっ、やりづらいのー。
顔がないだけまだいいが、切ってる間に動かれたら精神的にダメージを負いそうである。
かといって、ここで止める訳にはいかない。
もうヒモは切ったのだ、半殺しにまでしてしまったのである、私の手で。
いっそ早く楽にしてやった方が・・・。私の胃袋も早く楽になりたい。
サッと切り込みを入れる。開いて中のワタを取る。ウッ。
中には透明な管が1本通っていて、それが動いていた。
どうしようEE:AEB64
こんなの食べられないし、触れないよEE:AE5B1
包丁の先でつついて落とす。
これは食料です、食料です、水族館にはいません、そう言い聞かせて、ワタを洗い流す。
しかし開いた身の内側は、白くてプヨプヨだ。
これはワタなのか?それとも美味しいところなのか??
判断がつかないので水で流してみた。柔らかいのですぐに崩れて流れてしまったが、半分ほどに痩せてしまった。
「新鮮なホッキ貝はとびきり美味しい」と書いてあったが、様々なダメージがあり、それどころではなかった。
残念な話だが、エイッと目をつぶって口の中に放り込んで「消費」した感じである。
魚介類はむやみに解体しない方がいい。