武道館に行った時に宣伝していたのだ。
ジャーニーの、そして新しいメンバー・アーネル・ピネダの歴史をたどるドキュメンタリーだ。
80年代、ジャーニーは「エスケイプ」、「フロンティアーズ」で爆発的な売り上げを記録したが、その後は失速、ボーカルのスティーブ・ペリーが抜けてからはますます悪い状態になっていた。
その後に加入したスティーブ・オウジェリーも喉の感染症の治療で脱退、その代理のジェフ・スコット・ソートも早々に脱退する。
ジャーニーに必要なのは、ボーカリストであった。
それも、スティーブ・ペリーをしのぐような、強烈なボーカリストだ。
ギターのニール・ショーンは、地道にYouTubeを検索していく。
ただ上手い歌い手なら、ゴマンといる。
違うのだ、「ジャーニーのフロントとしてふさわしい人物」、そういう人間はいないのか。
諦めかけた頃についに見つけたのが、アーネルだったのである。
それは、フィリピンのマニラからの映像であった・・・。
アーネル・ピネダはそれまで苦労の連続の人生だった。
まだ幼いうちに自立を余儀なくされ、歌で日銭を稼いでいた。
夜になれば公園で眠る。
やがて酒にドラッグに溺れていくが、歌をやめることはなかったのだ。
そして彼の実力を信じる友人が、ライブの動画をYouYubeにアップし続けるのである・・・。
リアル・シンデレラストーリーである。
しかしあくまでもドキュメンタリーの仕上がりになっていて、陳腐なドラマにならなかったのが良かった。
その分、ジャーニーに興味があるか好きであるかでないと、あまり楽しめないかもしれない。
ファン目線からの感想になると、申し分なく楽しめた。
ジャーニー結成からの長い歴史と、話題の新しいメンバーの過去。
ライブ映像も交えて、盛りだくさんな内容になっている。
また、アーネルの底抜けに明るく無邪気な性格や、他のメンバーの暖かいアニキぶりがとても微笑ましく、ますますジャーニーが好きになった。
スティーブ・ペリーも忘れがたいが。
ぽ子のオススメ度 ジャーニーファンなら★★★★★
単なる映画としては★★★☆☆かな?
ダンナのオススメ度 ★★★★☆
これを観たらきっとジャーニーが好きになるEE:AEAD8
新ヴォーカルの母国凱旋ライヴは感動して涙がチョチョ切れたEE:AEB68