な、長かった・・・・・、と言ってもまだ半分だがEE:AE5B1
買ったのはいいが、文字が小さくてビッチリ、古い翻訳物なのでなかなか読む気にならなかったのだ。
しかし読み始めると、これが面白くて止められない。
止められないが、睡魔には勝てないEE:AEB64
ちょっと読んでは眠り、また読もうと思ったら寝かかって読んだ分は忘れてるし、なかなか進まなかったのだ。
長い道のりであった。
貧乏学生であったラスコーリニコフはとうとう学校も辞め、仕事もなく、親が苦労して作ったお金を意味もなく使い果たし、自暴自棄になっていた。
いよいよ父親の形見を質に入れてしまうが、いくらにもなりはしない。
傲慢な質屋の老婆。
いつからかラスコーリニコフは、この老婆を殺す妄想にとりつかれるようになる。
単なる妄想だ、そんな馬鹿げたことはしない。
そう思っていながらも、いつか「その日」が来るのは分かっていたのだ。
ついにラスコーリニコフは、老婆の頭に斧を叩き下ろすのである。
やがて彼にも嫌疑がかかるが、物証はないのだ、心理戦である。
「バレてはいない。」
「自首しよう。」
そんな風に気持ちは揺れるが、ある時見知らぬ男が近づいてきて、彼に向かってこう言った。
「人殺し。」
ストーリーそのものよりも、心理描写が面白く、哲学的要素も多分に含んでいるので時代を超えても楽しめるのかもしれない。
意味深な言葉を投げかけて揺さぶってくる人、それは果たして「意味」を含んでいるのかいないのか。ラスコーリニコフの気持ちは揺れる。
ジワジワと追い詰められていく様子がリアルに伝わってきて、こちらも冷や汗が出そうである。
いつも寝る前に読んでいるが、ハッキリいって夢見が悪い(笑)
ラスコーリニコフはどうなっちゃうのでしょう??
続きが気になる。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
「罪と罰」 ドストエフスキー
新潮文庫