人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

最高な最古になることを願って

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これが投稿される頃には、群馬の温泉宿にいるはずである。

前日の22日に下書きしたものを、自動投稿にしている。

毎年頭を悩ませているが、クリスマスイブはダンナの誕生日である。

何もかもが値上がりし、どこへ行っても混み合うという悪条件の上、去年は仕事を辞めて金がないという三重苦であった。

今年は同じ目に合わぬよう、毎月千円ずつ密かに積み立てたのだ。

結局はダンナの金だが、一度にドカッと出るより、気持ち的にも経済的にも楽である。

しかし、値上がりと混雑は私の力ではどうにもならない。

何とか少ない軍資金で「誕生日(クリスマスではない。)」を祝うことはできないだろうか。

私は考えた。

人が行きたがるところに行くから、混んでいて高いのである。

ここは敢えて、クリスマスに行かないようなところに行くのはどうか。

果たして「クリスマスに行かないところ」とはどこなのか。

田舎。それもムードのないところ。観光地はダメだ。

行ってどうする?人混みを避けてただ田舎にいるだけではプレゼントにならない。

「何か」がなくては。

あぁ、金が足らない。宿泊でもできればいいのに。

ダメもとで、探してみた。いっそボロボロの民宿というのも、むしろ面白いかもしれない。

しかしもうその時点で4日前であった。寸前にも程がある。

なのに値段から検索はせずに、いつか行きたいと考えて「お気に入り」に入れておいた宿から確認していく。

こういうのを奇跡というのだろうか。いや、ぶっちゃけ微妙なのだが、あったのだ。

そこは「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われる(そう言われている宿は数多いので要注意。)宿で、日本最古の温泉宿だそうだ。

23日にふたり用の部屋が、ひとつだけ空いていたのである。1泊2食5千円。

実は休日料金でちょっと高くなっていたが、それにしてもこれはめっけもんではないか??

即、予約した。

しかし、クリスマスに空いている安い部屋だ、それなりに理由はある。

「日本最古」である。他に設備のいい新館はあるのだが、取れた部屋はいわゆる旧館だ。最古の方。設備も最古をマイナーチェンジしただけのものである。

昔ながらの湯治宿の趣をそのまま残しているといえば聞こえはいいが、ハッキリいってボロい。

部屋にはトイレもなく、共同トイレは男女共用、和式である。

唯一期待したい食事も、簡素な弁当のみ。

本当に「湯につかるためだけにある部屋」なのである。

ただし、風呂はかなり評判がいい。

写真で見たが、こちらも一部の風呂は昔のままなのだが、それがいい味を出している。「ボロ」ではなく「レトロ」だ。リアルレトロ。

まぁ無理して高いディナーを食べるより、こういうのも面白いじゃないか。

よし、これはサプライスにして連れて行こう。

こんなボロがネタバレしていたら、夢も希望もなくなってしまう。

「23日は何も聞かずに私に任せて。」

これが今年のプレゼントである。

しかし、ネタバレしないように群馬の宿に連れて行くのは、結構ホネであった。

まず、泊まりの準備に「バレないように」という制限がでてくる。

できるだけコンパクトかつ最小限にまとめてひとつのバッグに詰め込んだが、安宿である、バスタオルとティッシュがないそうだEE:AEB64時にわたくし、風邪の影響でまだハナタレである。

そして、娯楽がない。なので時間つぶしができそうなアイテムを持って行きたいのだが、これも「最小」がネックになる。

私が選んだ最強のアイテムは、パズルであった。750ピース。もちろん箱なし、つまり見本なしである。一晩はもつだろう。

最大の難関は、宿までのアクセスである。

特急券なんか買ってしまったら出費がかさんでしまう。普通列車だけで行く方法を探さなくてはならない。

今日び、ネットで簡単に検索できるようになってはいるが、こういうことは常に人任せにしてきたために、ひと苦労だ。

例えば、どこで食事をするか、そこで1時間空いたら次の電車はどうなるか、こっちの電車を遅らせたら次の電車はどうなるか。

どのようなイレギュラーなケースにも対応できるようにしておかなくてはならない。

帰りは投げた。

もうバレるネタはないのだ、ダンナに任せる。

何とかやれるところまではやった。

現在、前日の午前1時だ。私も早く寝なくては。

ところで、計画を練るのに精一杯で後になって気づいたが、「日本最古」。

こちらも何度も書いているが、私はオバケが怖い。

共同トイレ。

長い夜になりそうである・・・。