「じゃ・・・、行ってきます・・・。」
会社から帰ったばかりなのにダンナは、観念したように出かけていった。
首にはタオル、腕にはタイムとコースの記録をとる携帯。
ジョギング再開であった。
私もダンナも冬の間にジョギングをサボり、そのままなんとなく今日まできてしまったのだ。
やめた訳じゃない、休んでいるだけ、という思いがあるため、何の罪悪感もなくザボッていた。
ある程度サボると、今度は失った努力が惜しくなる。
あんなに頑張ったのに、一からやり直しだ。
ここまできたらどうせ同じやり直しだ、今日も明日も変わりはしない。
明日。か明後日。それ以降。
やるやる、そのうちやる。
で、やってないEE:AEB64
つまり、飽きたのである。
飽きっぽいのは自認しているが、やはり飽きたのだ。
そもそもジョギングなんて、苦しいだけの拷問のようなスポーツなのである。スポーツではない、拷問だ。
それを私如きが続けるなんて、あり得なかったのである。
思えば様々なことを思いついては、飽きてきた。
学生の頃、美術や家庭科の課題が出来上がったことなど、ほとんどない。
長い間続けられているのは、ゲームだけだ。ゲーム。テレビゲーム。
そんな報いは来る。
ダンナにも来た。
つまり、また、
太ったのである。
まぁジョギングやめたせいばかりではないだろうが、全てが太る道へ繋がっていた感じである、この数ヶ月。
神はそれでも辛抱強く、しばらく見守ってくれていた。
だから私は調子に乗って脂を食べ、炭水化物を摂り、二度寝を貪り続けたのである。
心当たりはありますか?と聞かれたら、軽快に「ハイ!」と答えることができる。
まず、顔の輪郭が丸くなったような感じがしてきた。
腹はそもそも出ていたからあまり危機感を感じなかったが、ズボンなんかを穿く時に違和感があった。
こうなると体重を量るのが怖い。
しかし酒を飲めば暴食し、二日酔いではラーメンを汁まで平らげ、何だかかったるいのでグータラしているのだ。もっと怖いことになる。
ただでさえ怖かったものを、もっと怖い事など知りたくはない。
こうして逃げてきたのであった。
こんな事は初めてではない。
ジョギングは続かないが、こういうことはしっかり繰り返す。
辻褄が合わなくなるので一応言うが、太っても戻してきたのだ。
私はずるい人間だから、太った時だけ言う。言って周りを油断させる。
痩せたことは教えてあげないのである。
なので今の体重は、過去に「太った」と騒いだ時と同じだが、ここで戻さないと最重記録をを更新してしまう。
危機なのである。瀬戸際なのである。
コンビニでレコーディングダイエットの本を立ち読みしたら、「食べたものを書くだけ」という簡単なものだったので、実行することにしたのは8月21日。
食べてもいい、飲んでもいい、書き出すだけで痩せるという夢のようなダイエットだが、それですら1日もたなかった。
そのノートは今ここから見えるところにあるが、朝食と昼食だけ書いて終わっている。
文字を書く労力すら使わないのだ、太って当たり前だ。
食べたものはちゃんと体に行き渡っている。ああ、健康っていいなEE:AEB64
散々振り返ったが、つまり、太るようなものを太るほど食べるな、動け、それだけである。
しかしそんな漠然とした教訓は、私には全く功を奏さない。
今ここに、もう一度誓・・・、宣言する。
①ラーメンの麺は減らし、スープを残します。もちろん脂増しはしません。
②肉より魚。野菜も食べます。
③二度寝しないで家事に勤しみます。
そして・・・、
明日からジョギングしますEE:AEB64
え~~んEE:AE5B1