「う~~、眠い。寝るか、いや、ゲームやるか。」
昼のラーメンを食べた後の事である。
いやいや、他にやることあるだろうが。本日、ライブである。
結局、ブログの下書きなどで貴重な1時間を使いきり、まずはスタジオに向かう。
う~~、ごめんなさい、あれから全然練習しておりません。
やったことと言えば、駅に向かうバスの中でさっき歌詞を1行、書き出しただけである。
いや~~、結構前回いい感触だったから、この2時間でまとまるだろうと思っていたのだ。
先に着いていたギターのkawaさんも、あまり練習できていなかったと言ったが、その理由はもちろん私とは違う。
かけもちで出演する上、仕事が忙しかったのである。
ごめんなさい、私の時間を分けてあげたかったですEE:AE4E6
そういえば、昨日は1本も弦を切らなかったな(笑)
kawaさんは弾く力が強いのか、非常に良く弦を切ることで有名である。
ライブでは替えのギターが用意されていた事もあるし、前回は2時間のスタジオ練習で3本の弦を切った。
昨日は灰汁代官さんとお揃いのアリアプロを持ってきていて「このギター、音痴なんだよなぁ・・・。」とブツブツ言っていたが、ええっ!?ギターが音痴!?
一方私は、2時間の練習で5本のサワーを飲んだ。
出演は一番最初で6時、それまでに気持ち良く酔っていなくてはならないのである。
酔い過ぎてもダメ、足りなくてもダメ、歌や鍵盤よりも難しいのは、実はここである。
酒の配分は若干オーバー気味であり、曲の構成を覚えられなくなっていたが、妖精が降りたので使命は果たした。
ここのスタジオはいつものMさんと違って、チンタラしていると5分前に突入されてしまう。
4時55分に空き缶と飲みかけのサワーをバッグに慌ててしまい込んだが、しまったのは妖精である、後で見たら飲みかけが倒れてバッグの中はビショ濡れだ。
う~~、それにしても、寒い。
寒い上に、風が強い。
華奢なkawaさんが飛ばされてしまうそうで、紐をつけて凧にして連れて行こうとダンナが言うと、本人も、飛びそうで心配だったから重しにギターを担いでいるのだ、と言った。
シュールな会話である。
電車が来るまでに中途半端に時間が余ってしまったので、駅の構内で飲んで待つ事にした。
駅の一番端の階段を上がると人はおらず、kawaさんは日本酒とミックスナッツを、ダンナはビールとチョコレートを口に運んだ。
「この場所、ちょっといいね。」
窓に飲み物を置き、夕日を見ながら飲んでいたら、電車は思ったよりも早く来た。
急いで乗り込んだが、急行の通過待ちでしばらく待たされたので、電車の中で飲む羽目だ。
だんだんこういう事に、羞恥心がなくなってきた。
5時半頃Pに着いたが、すでにリハーサルが行われていた。
企画のebbiちゃんさんに、まずは挨拶。
今回の出演は9バンドという多い中、無理に入れてもらったのだ。
それでもニコニコといつもの調子で、本当に愛しい人だ。抱きしめたい。
学園のマドンナ、そんな言葉が合う、素敵な女性である。
箱に入れてリボンをかけて、連れて帰ってしまいたい。
来ている人は若い人が多く、知らない人ばかりである。
「完全にアウェーだなEE:AE4E6」と呟いたkawaさんの表情はしかし明るく、「オレたち、トップだぜEE:AE5BEあの後はやりにくいって言わせてやろうよEE:AEB80」常に前向きな人である。
しかし、2バンドほどリハを見たら、私達がやりにくくなったEE:AEB64みんな凄く上手いのである。
ちなみに私は弾きながら歌えないので、イントロが終わったら手を止めて歌い、サビが終わると間奏を弾く、という間抜け具合だ。
我等がメロ~☆(メロー・スターとお読み下さい)では、キーボード募集中ですEE:AE5B1
とうとうebbiちゃん夫妻以外にモリケンさんしか知った顔がないまま、ステージに上がる事になった。
ところがセッティングの途中でスーさんと松井さんが入ってきて一番前の席に座ったので、故郷の母ちゃんが来てくれたような気持ちになった。
この間のまゆちゃんのライブの時といい、本当においしい時に現れる人達である。
今回のライブは、スーパードラマーがはちみつ食べに行っちゃっていなかったので、マイナスの状態で2曲だ。
まぁいわゆるデビュー前のお試しである。
とは言っても、ドラム抜きというのはまた違った味が出てこれはこれでいいのだが、リズム音痴の私には難しかった(笑)
スタジオではダンナがカツカツと足でリズムを取る音が聞こえていたが、本番は自分の中のメトロノームが頼りである。一番頼りないものが頼りなのである。
しかし、妖精さん頑張ったEE:AEAAB
カラオケかよ、って程、気持ち良く歌ってきたのだ。
全体の仕上がりも、とても良かったと思う。
メロ~☆、始動だEE:AE4F3
これからよろしくお願いしますEE:AEACD
さて、肩の荷が下りたらあとは飲むだけである。
しかし酒との戦いは続く。
次の日が法事なのである。
だからといってコントロールできるような人間なら、人間のクズ!にはなっていないはずだ。私は出演時間の6時に気持ち良いピークが来るように配分したのだ、その先はオーバーゾーンである。
気がついたら見慣れた顔も多くなり、私も安心して壊れていく・・・。
しかし、それを上回る壊れっぷりは、ダンナであった。
「ずいぶんゴキゲンでんなぁ」と思っていたが、彼はどんどん加速し、あっという間に「もうラメら、帰ろう、帰ろう。」と泣きそうな声で訴えてきた。
帰りにラーメンを食べたが、なんとダンナは食べ切らなかった。あり得ん。
気がついたらパソコンデスクの前に座っていた。
ブログを更新しようとして立ちあげている間に、寝てしまったようだ。
しまった!時間を見ると、12時を回っていた。
ノォ~~、ブログに穴をあけてしまった、ここまで来ていたのに。
しかしたまたま前日深夜に酔っ払って記事を入れていたので、実際には穴はあかずに済んでいて助かった。
やっぱり酒を飲む時は自動投稿にしないとダメだね・・・EE:AE4E6
右手の甲に、15センチほどのキズがついていた。
かすんだ記憶の向こうで、割れたグラスを拾っているスタッフ(誰かもわからん)がいる。
すみません、昨夜もご迷惑をおかけしましたEE:AE4E6