健診の受付は、9時からであった。
しかし私はこの「平日ランチ」のチャンスを生かすべく、ランチの時間帯に合わせて10時半に家を出る事にした。
よって、ダンナを見送ると布団に戻るのであった。
気持ち良く目覚めたのは9時だ。
つくづく理想的な睡眠は、2時~8時もしくは3時~9時である。
世の中がこれに合わせてくれれば、私も自分をクズ呼ばわりしないで生きていけるような気がするのだが。
しかし世の中には結構クズがいるのか、いつもより1時間半も遅れて行ったのに、ひどく混んでいた。
みんな9時まで寝ていたかどうか知らないが、まさか私が9時まで寝ていたと思った人もいないだろう。
大人しそうな顔して、結構9時まで寝てるかもしれないじゃないか。
みんな、何してたんだろうか。
空いていたって待ち時間は結構あるのだ。私は本を持って行った。
「東村山の闇」という文字通り東村山市の闇について書かれた物だが、宗教が絡んでいて恐ろしい。
宗教が恐ろしいのではない。
その宗教についてクソミソに書かれているので、読んでいるところをその宗教の人に見られるのが恐ろしいのである。
ブックカバーを探したが、微妙にサイズが小さかった。
小さかったが本当に怖かったので、無理矢理突っ込んで本体をはみ出させて読んだのだった。
東村山住民、東村山にて東村山の闇を読む。
私は言いつけを守り、昨日の8時から何も食べていなかった。
とてもお腹が空いていたので昼のランチを楽しみにしていたのだが、最後の「胃のレントゲン」でバリウムを飲まされた。
知らない人にために説明すると、バリウムとはヨーグルトのようなドロンとした飲み物であり、これを300mlほど一気に飲まされる。
すきっ腹にヨーグルト。
つい「美味しいから結構好きです。」などと余計な事を言って失笑を買ってしまったが、これでお腹は満足してしまった。
しかし、楽しみにしていたのだ、無理にでも食べるのが人間のクズ!である。
お腹いっぱいと言いつつロースカツ定食を食べきり、フー食ったと思った瞬間に、ダイエットを始めた事を思い出した。
なにくそ、この後の下剤で全部きれいに出してやるわ。
家に着いたら早速パソコンを立ち上げたが、1時間もするとお腹がゴロゴロと鳴り出し、ここからバリウムウンコEE:AE4F5との戦いが始まった。
始まったのだが眠気で戦意喪失し、私はお腹をゴロゴロ鳴らしたまま、結局夕方までまた寝てしまったのである。
私は右を下にして寝ていたのだが、起きてみたら腸の右側が重いような気がしてならない。
寝ている間にバリウムが右に寄って固まってしまったんじゃないかと不安になり、下剤を追加。
無駄に体を動かして、腸内を攪拌する。
ダメ押しは酒だ。
充分に水分を摂れ、と書いてあった。
金曜日だからね、充分に水分を摂るよ。
一体あと、どれ程のバリウムが体内に残っているのだろうか。
病院行きになった、をやぢさんにようにならなきゃいいがEE:AE4E6