ど疲れたEE:AEB64
夏休み(お盆と言われてもピンとこないのである)最終日の今日は、川に行く事にしたのだ。
昨日飲み屋で突然決まったので、念願のBBQは諦めて、単なる飲みとした。
場所は飯能河原。情報byサンタマリア。
駅からちょっと歩くとの事だったが、そんなものは飲んでしまえば関係ないと、深いことは考えていなかった。
しかし考えてみれば酒は川についてから飲むつもりでいたし、もうちょっと炎天下を歩くと言う事について考えるべきであった。
久米川のすき家でご飯を食べただけで疲れ果て、飯能に着く頃にはもうグッタリしていた。
しかしもう、進むしかない。
河原までは住宅地を抜けていく。
ジリジリと照りつける太陽、アスファルトから湧き上がる熱気。
ところで私は暑さに弱い。
すぐに意識は朦朧とし、頭痛がしてきた。
何も考える事ができず、ただひたすら足を前に進めるのみである。
倒れるかもしれない。
ああ、川で酒を飲むためだけに、命を賭けるのか。
「ああ」とか「うう」とか「まだか」とつぶやきながら、やっと河原に着いた。
時間にすればほんの10分ほどだが、西中のグラウンド50周に匹敵する苦痛であった。
私は川に足を入れながら、酒を飲みたかっただけなのだ。
フラフラになって川っぷちにシートを敷き、座り込んで乾杯したが、無言。
水に浸かった足が気持ちいいだけで、これまでの苦労に全く見合っていない。
季節を間違えたようである。真夏に歩くものではない。
結局酔う前に眠くなり、その場でパタッと倒れて寝てしまった。
それだけである。
気がつくと隣からは、ダンナの高イビキが聞こえていた。
ダンナの昼寝は長いが、場所が変わってもそれは同じであった。
私は先に目が覚めたが、やる事がないので仕方なく飲んでいた。
酒、「仕方なく」にまで転落。
やがて、トイレに行きたくなってきた。
ここでトイレに入ることは、計算外である。
河原やバーベキュー場のトイレは得てして汚いものだし、私は汚いトイレには我慢がならない。
飯能のコンビニでトイレに入っておいたから、そのまま帰りまで溜め込むつもりでいたのだが、私の自慢のタンクにも限界が訪れていた。
くそー、酔ってさえいれば臭くて汚いトイレもしらばっくれて入る事ができるのだが。
私はギリギリまで我慢した。
酔いは回らないばかりか、飲んだ分だけタンクが重くなる。
意を決して私は立ち上がった。
トイレは川を渡ってずっとずっと向こうである。
立ち上がったせいで引力がより多くかかるのか、タンクはさらに重くなったように感じる。
橋を渡る前に、別のトイレへの立て札があったが、これはもう確実にヤバい、絶対に臭くて鼻が曲がり紙はなく水も流れないの予感がしたので、頑張って橋を渡った。
橋の向こうのトイレ、キレイだったEE:AE471EE:AEAAB
紙もあり、まだ昨日できたばかりと言っても信じるほど新しく、音姫までついていた。
いい思い出ができた。
帰りは行きよりも更に遠い、東飯能まで歩く。
そこにラーメン屋があるからだが、もう日が傾いていたし飲みながら歩いたので、来るときよりは楽であった。
しかしラーメンを食べたらますます疲れ、言葉少なに家路に向かったのである。
もう二度とこんなことはしないが、原因はただひとつ、「時期が悪かった」だけである。
涼しくなったらまた、酒を持って川に下りるだろう。