人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

3つのノルマ

古紙回収、無事完了。

しかし、案の定ダルダルだ。

3つのノルマの3つとも果たせなかった。

ノルマその1:電柱電話

日曜日にその男はやって来た。

その時私はダンナと子猫とテレテレ(このテレテレ、というのは「ベッドの上で寝るか寝ないかの瀬戸際で」という状態を指す)遊んでいたので、ダンナは「シカトシカト」と言ったのだが、大事な訪問だといけないと思い、私はインターフォンに答えたのだった。

モニターを見ると、キチッと制服を着た男性だ。

日曜日にこの格好、訪問販売的な臭いを感じた私は努めて無愛想に応対した。

「どういったご用件でしょう。」

どういったご用件でしょう。私がセールス側だったらたじろぐであろう言い回しである。

これをザマス調でかますのだ。

「あのー、私こういう者で・・・。」

聞いてみると思いがけずややこしい話で、何だか良く分からない。

混乱させて適当に返事をしたところを攻め込まれる危険を感じたので、私はダンナを呼んだ。

この袋小路に立っている電柱は東京電力の物で、私道に立っているのでいくらか私達に支払う事になっている。

ところが家が売れたという連絡がいままで来なかったので、支払いが滞っていたというのだ。

つまり、お金をくれると。未納分と、これから先も定期的に。

私は簡単に金が手に入るなどという話はハナっから疑うようにしているので、「サインは絶対しないで話だけ聞いてきて」とダンナを送り出したが、戻ったダンナはすっかり洗脳されていて「別に怪しい事はなかった」と言い、彼の名刺をよこした。

本当に電柱が立ってるだけでお金がもらえるのだろうか。

だったらもっと立ててくれて構わないのだが。

で、ノルマとは東京電力に問い合わせる、ということであった。

ノルマその2:粗大ゴミ

新しいテーブルセットが来たことは以前に書いたが、それまで使っていたセットは粗大ゴミに出す事となったのだ。

しかし粗大ゴミを出すためには、市役所に電話をして回収してもらわなくてはならない。

電話1本を忘れに忘れて、今日まで来てしまった。

テーブルセットを買ったのは5月17日、それが部屋に来たのは5月22日である。

いい加減、電話をしなくては、なのである。

ノルマその3:振り込み

2週間ほど前に、忌々しい知らせが届いた。

去年受けた検診のお金が払われていない、というものである。

んなバカな、金を払わずに受けるなんて確信犯であり、私はそんなあくどい事はしない。

なんでそんな事に。

私はその当時の事を思い出してみた。

検診は去年の9月、そうなると支払いはもっと前である。

覚えてるかいなーEE:AE4E5

後でこんな言いがかりがくると分かってれば別だが、郵便局行って払ってくるだけである。

何のドラマもないそんな出来事、1年近くも経てば忘れるっつーの。

しかし、私は思い出した。ちょっとしたドラマがあったのだ。

確か前回は、支払期日に間に合わなかったのだ。

こんなウスラボケなので支払いをすっかり忘れていて、締め切り前日か当日あたりに気付いて問い合わせたような気がする。

結果、全然大丈夫ですから今からでも振り込んでおいて下さい、との事だった。

あとでトラブるといけないと思って受領書を取っておいたはずだが、どこを探してもそれは出てこなかった。

検診も終わって安心してしまったのだろう。

そこで私は「支払い期日を過ぎて払ったはずなので、確認して欲しい」と電話をかけたのだが、期日云々抜きで、私からの支払い自体がない、とはねつけられてしまった。

ピンチだ。

もういつ払ったかなんて分からない。

証拠もない。

と言うか、もしかして払ってないのだろうか?

自信がなくなってきた。

いずれにしろ、証拠をなくした自分の過失である。

観念して払うことにしたが、これもまた期日が迫っていた。

それにしても「郵便局に行く」という非常に高いハードルのノルマであり、飲んだ次の日には難しいのだ。

この3つ、明日にまるまる持ち越しである。

飲まないで寝るつもりなので、華麗にクリアしたい。