西武園の花火を見に行ってきた。昨日の事だ。
しこたま飲んで、まともな記事を更新できなかったので、今日は昨日の事を書いてみる。
いや~、本当に面白かった。
花火は8時から。
これまでは園内に適当に場所を見つけ、そこで見ていたのだが、これだと実際に花火が上がるまで、ちゃんとその場所から見えるのかがわからない。
賭けなのだ。
そしてこの賭けには、負ける事の方が多い。
西武園は起伏が激しく草木が多いので、なかなかいい場所を見つけるのが難しいのだ。
「今年は金を払って見る。」
おお!!何と素晴らしい提案!!
しかし、確実に座って確実に花火を見れる有料席は、飲み放題つきの予約席で6千円、ビール1杯とつまみつきの自由席で2千5百円。
当然、自由席だ。それ以前に予約席はすでに満席で、金持ち達に独占されていたが。
自由席となると、早く行かないとなくなる可能性があるという事だ。
チケット発売は5時半からとの事だが、「3時に着いても遅い。」ダンナは言い放った。
しかしこの暑さである。
午前中の買い出しの段階で参ってしまい、出発が遅れてしまう。
しかし4時半に着いた時点では、それほど長い行列にはなっていなかった。
ここで1時間、並んで待つのだ。
一応暇つぶしグッズを持っては来たが、暑くてそんなものを使う気にはならない。
「じゃあまた、国、言ってくか。」
以前、寿司の食い放題の行列では、暇つぶしに国の名前とその国にちなんだものを順番に言って暇を潰した事があった。
「じゃ、ジャマイカ。」
ダンナ、早い。間髪入れずにジャマイカ。
余程暑いに違いない。
「ジャマイカと言えば?」
「ジャマイカ・・・ジャマイカ・・・、カレー??いや違うか?いや、つーか、カレー食いたくなってきた。」
こうして、あえなくたったひとつの国が挙がっただけで、カレー探しに出る事になった。
私がカレーを買いに列を離れたのだが、カレーまでたどり着けなかった。
途中の「タイラーメン」の誘惑に負けたのだ。
私の前に買って言ったおじさんは、ドッチャリと山のようにパクチーを盛って行ったが、あの人、パクチー食べた事あるのだろうか。
地獄を見るぞ。
カレーではなくタイラーメンを買って戻ったのだが、ダンナは案外喜んでくれた。
2人でおいしく食べたが、これは失敗だった。
唐辛子を振りかけた熱いラーメン、心も体も芯から温まってしまったのだ。
・・・暑い。
しかしダンナはまだカレーにこだわっている。
さらにカレーを探しに出たが、カレーを売っていた店は、園の果て、一番遠い端の売店であった。
しかもボンカレー的。
ダンナの求めていたものは、これとは思えないが。
「・・・いや、こんなもんでしょう、ハハハ。」そう笑って、きれいに平らげた。
これならレトルトでもいいから家から持ってくれば良かった。
5時にはチケットを売り始め、早めに座ることが出来たが、時間はまだまだである。
飲むしかやる事がない。
そんな事もあろうと、酒もつまみもたくさん持ってきた。
枝豆の殻が詰まれていく。
暇なので、枝豆ジェンガだ。
ダンナが下の方から1本引こうとするが、そうすると上の方が大きく揺れる。
「これ、崩した方がサンバ乱入ね♪」そう提案すると、「ちょっと待てよ!!何で人が崩しそうになった途端にそういう事を思いつくの!!」と焦るダンナ。
そうなのだ。
これまでは園内の木陰で花火を見ていたから知らなかったのだが、どうやらサンバのショーがあるらしいのだ。
ハッキリ言って、サンバなどどうでもいい。
サンバねーちゃん達が移動するのを見たが、ほんの5、6人である。
もっと大規模なカーニバル的なものならいざ知らず、田舎の遊園地の小さな舞台のショーだ。
悲しいぐらいである。
ここで、「踊る」という行為について、しばしダンナと語り合う。
ダンナは典型的な真面目なA型人間で、踊りとは縁の遠い人間である。
勢いに流されて踊り出す、などという事は考えられない、つまらない男だ。
以前、父と沖縄料理屋に行った時に、客がみんな踊り出した事があった。
あれは今でも「沖縄(苦笑)」と笑い話にしているし、「変な世界だ」と線を引いてそこから入ることはなかった。
またあの世界がこの小さなステージ近辺に起こるのか、と嘲笑気味である。
まぁ花火を見るためのノルマだ。
ステージ近くは6千円の予約席だ。
「あの席は10年後かね。」と言うと、「10年経っても、6千円払ってあんな席は買わない。」ダンナはキッパリ言い切った。
サンバは7時から。
私達の酒は止まらず、ウダウダ喋りながら時々枝豆ジェンガをやり、のんびり過ごしていた。