自分の中にある純粋な部分が試される作品だ。
人を選ぶだろうなぁ。
監督:中島哲也
キャスト:役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡
その病院で、大貫老人は嫌われ者であった。
わがままで横暴、いつも怒っていて、口癖は「お前が俺の名前を知っていることに腹が立つ」。
ある日そんな大貫の前に、やはり入院患者の少女・パコが絵本を持って現れる。
事故の後遺症で記憶を1日しか保てないパコは、翌朝が来ると前日の事をきれいに忘れてしまう。
そんなパコを見て、大貫に変化が現れる・・・。
これは大人の絵本である。
映像もキラキラと美しく、そのように仕上がっている。
まるで本当に魔法の絵本でも見ているような気持ちになる。
しかしそれ故に、その芝居ががったメルヘンワールドには正直なかなか入り込めないでいた。
そもそも私はファンタジーなどありえない話はあまり好んで観ないのだが、そんなんで「参ったな、こりゃ」という気持ちで観ていたのだった。
話もシンプルで、絵本になりそうなもの。
ただ、登場人物がみんな個性的なので、飽きるような感じはない。
むしろこちらも個性的過ぎてついていけなかった。
これを観るにはもうぽ子は、汚れてしまったのである・・・。
・・・と思うでしょEE:AEB80
しかしこの作品は自分の中の少年少女の部分を試すばかりでなく、呼び覚ますのである。
泣いた、笑った、最後には大切な絵本を閉じるように、映画を観終わる事ができた。
土屋アンナがあの調子で看護婦を演じるが、これが凄くカッコ良かったEE:AEAAB
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
ダンナのオススメ度 ★★★★☆
最初は独特な世界観に違和感があったEE:AEB60でも笑い悲しみ感動があり物語は良かったEE:AEAD8配役も良いEE:AEB61
ぶー子のオススメ度 ★★★★☆
絵本を読むように楽しめた。コアな笑いが中島監督らしい。