「次は沼地で採掘しよう」「ランスもカッコイイから欲しいなぁ・・・。」
眠る寸前までネットゲームのことを考え、
「ハッ、そういえば武器!!」「急げばちょっとできるかも!!」
そして目が覚めるなりゲームでやりたかった事を思い出し、少しでも早くそれができるようにと飛び起きる。
お陰で寝覚めは良く、家事の回転も早くなった。
昨日はDVDを観ることになっていたので、より持ち時間が少なかったので忙しかった。
5分、3分でも惜しい。
肉を焼きながら「この5分で1クエストできたのでは・・・。」と、いちいちゲームのクエストに換算してしまう。
時間が惜しい。
時間が欲しい。
ゲーム上で一緒にグループを組んでいる社員のメンバーは、みんな独身だ。
時間が自由に使えて羨ましいと思っていたが、一人は彼氏と住んでいるので私よりも持ち時間は少なく、一人は難しい試験とバンドのライブを控え、一人は男の一人暮らし状態で楽ではない。
ママのもとで何のノルマもなくヌクヌクしている男の子がひとりだけいるが、彼は1日中パソコンをつけっぱなしらしい。
悪いがそこまで堕ちたくはない。
そう考えると私は結構これでも自由なのだ。
しかしだからと言ってゲーム時間の捻出を怠りはしない。
DVDを観ながら晩御飯。
クソ暑いのに味噌煮込みうどんと、焼いただけの豚肉。
そして途中で寝てしまった。
「う~~ん、眠いかも。」
「うー、眠い。」
「もうダメかも。」
「寝てしまえ。」
こうして力尽きるのだが、不思議なものでエンディングで目が覚めるものなのだ。
とたんに「ハッ、武器!!」となり、シャキーンと立ち上がり、パソコンを立ち上げる。
それから1時半までゲームの世界でモンスターを狩り、またゲームに思いを馳せながら眠りについたのであった。
目覚ましがなる。
朝である。
「ハッ、武器!!」シャキーン!!
ガバリとベッドから起き上がると、とにかくできるだけの家事をとっとと済まそうと倍速で動く。
後ろめたい気持ちでやりたくはないのだ。
かといってあまり家事のほうを頑張りすぎると本末転倒で、結局家事をものすごく頑張ったいい奥さんな午前で終わってしまう。
なのでほどほどに堕落したぽ子家となる。
しかしだ。
サッサとDVDを観て返さなくてはならない。
いったい残り時間はどれほどあるのだろう?
ああ、これさえなければもっと早くゲームができるのに。
しかしこれを終わらせなくてはゲームを始められない。
サッサと観る、それのみである。
私は9時までにおおよその家事のノルマを果たし、コーヒーを淹れてテレビの前に座った。
終わるまでに2度寝た。
つまらない訳ではない、単に寝不足なのだ。
あぁ結局こうして午前中は終わり、午後は会社に出勤である。
会社に行けば新しいゲーム情報を仕入れて、ますますゲーム熱は過熱して家に戻るのだ。
実家から電話がかかってきたが、頼まれごとを全て忘れ果てていた。
そりゃそうだ、ゲームの事しか考えていないのだ。
ダンナと娘ぶー子の参加により、ますます楽しくなっていくだろう、モンハン。
まぁ家事にキレがでていいじゃあないか。
多忙である。