人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

日光@清瀬

本当は他の店に行く予定だったのだ。

しかし実際に清瀬に着いてその店のある商店街に行って見ると、閉まっていたのだ。

ランチは営業しなくなったのか??

たまたま急な休みか?

さっぱり訳が分からず、車をコインパーキングに停めてしまったため、この商店街の店で昼を済ませることになった。

で、見つけたのがここ、「日光」である。

おかあちゃんの味、と暖簾に書いてあり、ランチの値段は650円。

ジャンクな内容が頭をよぎり、まずはスルーしてしまう。

しかし他にめぼしい店がなく、結局その暖簾をくぐることになった。

しかし、実際は見事に予想を裏切ってくれた。

まず、安い定食屋のイメージで中に入ったが、思いがけず寿司屋か気のきいた小料理屋のような小奇麗な店であった。

先に書いたように、ランチは全て650円である。

半分ほどのメニューが1日2、3食の限定なので、食べれるか不安だったが、3食限定の「おろし和風ハンバーグ」を。

娘ぶー子もこれを頼み、次に来た若い男性もこれを頼んだので、そこでSold Outだ。

綺麗なカウンターの席で、熱いお茶を飲みながら待つ。

ジューッと焼いたり揚げたりする音が響く。

マスターは寡黙で、お喋りの苦手な私たちとしては救われる。

でも決して無愛想だとか横柄だとかいう事はない。

ピーター・バラカン似のスマートな男性だ。

しばらくしてまず出てきたのはダンナの銀だらの煮魚定食だが、それを見て絶句した。

これで650円!?

あり得ない。

ダンナのメニューは写真にしないつもりだったが、ワナワナとシャッターを押すことになった。

もちろん私たちのおろし和風ハンバーグも大変なことになっていた。

今回はもう、写真からいってしまう。

凄いぞ。

これはダンナの煮魚定食。

これはおろし和風ハンバーグ定食。

本当にぶったまげた。

量だけではなく、味も丁寧に作られた小料理屋のそれだ。

ダシの効いたほんのり甘い卵焼き。

オマケと言うには大きく、存在感のあるものだ。

ただ、固焼きで甘いのが私の好みではなかったが、好きな人には喜ばれるだろう。

冷奴もかつおぶしとネギがちゃんと乗っていて、これもオマケと言うには惜しい。

なにより「これもオマケ扱いか!?」と唸らせたのは、まいたけの天ぷらだ。

天つゆが見当たらなかったので塩で食べたのだが、正解である。

カリッと言う程の揚げたてで、汁っぺーものにつけるのではもったいない。

サクカリッという音と共に、まいたけの香りが口中に広がる。

もうメインなしでも成り立ちそうな定食だ。

こんな感じだから、ご飯もみそ汁も当然おいしい。お新香もある。

そして期待のハンバーグ(泣)

フワッフワなのだ。

ジューシーでフワフワのハンバーグを箸で簡単に切り、おろしポン酢のタレにつけて食べる。

しその風味、ポンズのさわやかな酸味と肉の旨みが重なり合って、絶妙なハーモニーを成している。

「う~~~(泣)」心の中で唸る(笑)

これで、これで650円。

繰り返すが、これで650円なのである。

普通に650円の定食と言って想像できるだろうか、これが。

そして、デザートとして「ミニまんじゅう」もついてきた。

恐れ入りました。

本当にご馳走様です。

もちろんぽ子評価は味、量、価格から総評までオール5だが、欠点がない訳ではない。

いや、欠点とは言いすぎだが、一緒に行ったぶー子はあまりの量の多さに途中で苦しくなってしまった。

言ってくれればデカい胃袋を装備している両親がふたりがかりで助けるのだが、静かで厳粛な雰囲気の店内、「もう苦しいからあげる」とは言えなかったらしい。

人によっては量が多いかもしれないので、小食の人はたくさん食べられる人を連れて行くか、小鉢を減らしてもたっらりした方がいいかもしれない。

いやぁ、本当にビックリした。

あんまり人に知られてしまったら嫌だなぁという気持ちと、こんな凄いお店見つけたよ!!と言って回りたい気持ちと。

また行きたい。

本当にご馳走さまでした!

日光:Yahoo!グルメ