久米川駅周辺のお店だ。
この店の存在を私は知らなかった。
という事は、新しいお店なのだろうか。
ネットで知ったのだが。
タイ料理の店のようだが、よくあるエスニックレストランの風貌とは違い、洒落た飲み屋である。
外から見える店内は薄暗く、しかし装飾品がきらびやかに瞬いている。
つまり、入りにくいのだ、ものすご~~く。
迷ったが、店の外に出ているメニューを見ると、非常にそそられる。
大体が2種類の料理の組み合わせになっていて、欲張れる。
日本風に書いてはあったが、本格的なタイ料理ばかりである。
勇気を出して入ってみた。
中は想像以上に「飲み屋」であった。
黒のテーブルにカウンター、背の高い洒落たスツールにピンクの照明。
その中にタイ人らしき女性がひとり。
「イラッシャイマセ~」
しかし怪しい雰囲気はなく、エプロンをしたその女性の素朴な笑顔にアットホームなものを感じた。
ランチはいくつかの種類があったが、私は「タイカレーと半ラーメン」のセットで。
ちなみに全て840円だ。
ワンコインと謳っているが、1コイン=800円と書いてあった。しかも税別(笑)
ちょっと無理があるぞ。
カウンターに座ったので、中の様子が丸見えであった。
その女性はサッとナスを出し、タタンと切り、その間にカレーを小鍋で温める。
どうやら下ごしらえまではしてあるようだが、極力その場での手作りとなっているようだ。
2種類のメインが1つのメニューに入っているのだ。
ひとりでこれらをこなすのは大変だろう。
しかし手際よく、作っていた。
多くをその場で調理してくれたお陰で、野菜は色鮮やかであり、心がこもったものが運ばれてきた。
相方の頼んだチャーハンにも、丸く綺麗に盛り付けられた上に小ネギやカニカマなどが細かく美しく乗っていた。
手の込んだものを作ってくれている。
で、味のほうだが、これがまた最高においしかった。
ライスはタイ米で、本格的なもの。
ココナツミルクの優しい甘みに、ビリビリ痺れるような辛さのグリーンカレー。
野菜もたっぷりで食べ応えがある。
ラーメンとは日本風に書いてくれたのだろう、恐らくフォーである。
薄味でアッサリしたスープだが、その中にに旨みがあり、物足りなさはない。
繊細な米の麺の風味を殺さない、上品なスープだ。
モヤシはおそらく生か、シャキシャキで非常にフレッシュであり、品のよいスープに瑞々しい響きを加えている。
ダンナの頼んだものにも同じラーメンがあったが、ひとつずつちゃんと別々に作ってくれた。
仕事の丁寧さが窺える。
メニューの写真にはなかったが、サラダも出してくれた。
こちらも彩りの美しい、可愛らしいサラダであった。
もうぽ子は大満足だ。
何よりこのカレーの辛さに遠慮がなく、クセになりそうなパンチ力にやられた。
そこに上品なフォーにサラダだ。
何て贅沢。
これで840円は安い。
しかし店への入りにくさが致命的である。
こんなに美味しいんだから、もっと多くの人に食べてもらいたい。
もし迷っている人がいたら、ぜひ勇気を出して扉を開けることを強くおすすめする。
お金を払おうと「ご馳走様でした。」と席を立つと、「コップンカー」と両手を合わせて軽くお辞儀をするように腰を落とした。
タイ人独特の綺麗な目にこのしぐさ、も、萌え・・・。
お札を渡すとそれを今度は手に挟んで、もう一度「コップンカー」と腰を落とした。
結局彼女は私たちが店を出るまで3回、両手を合わせて「コップンカー」と言った。
とてもいい食事をしたと思う。
ぽ子評価です。
味、量、価格全て5のオール5であります。
「タイカレーと半ラーメン」 840円
本格的なグリーンカレー
ラーメンと書いてあったが、恐らくフォーだろう。
サラダ。
相方の頼んだラーメンと半チャーハン。
こちらもGOOD。
私がいつもお世話になっているグルメブログ「東村山グルメ日記」より、COINSの情報はこちら。