人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

シマウマの尻

目が覚めたらスッキリしていた。

これだよ、これ。

風邪、治ったっぽ。

そうとなったら寝てる場合じゃない。3連休なのだ。

そのうち1日を風邪で台無しにしてしまったのだ。

行くぞ~~~!!

どこへ??

急に元気になったので、予定が立っていない。

病み上がりだから、歩くのはナシ、それじゃ動物園!!

行きたかったラーメン屋とセットで!!

パパパと準備をして車に乗り込んだが、3連休で道路は渋滞である。

私的にはたくさん音楽が聴けていいが、せっかちなダンナがイライラし出すので気が気じゃない。

ラーメン食べたら、お気に入りの羽村動物園へ。

ここは小さいが、小動物が多いので好きなのだ。

明らかに我が家の平均年齢がズバ抜けて高い(笑)

どこを見ても、小さな子供を連れた家族連ればかりである。

しかし歳を取ったって、可愛いものは可愛いと感じるのだ。

「まじヤベー」という娘ぶー子の気持ちと、「あ!!かわいいでしゅよ♪」と言う幼稚園児の気持ちに、何ら差異はない。

もちろん、40女の「お。」も同じだ。

園内を飼育員が、サンタの格好をしてトナカイを引いていた。

こんなに近くで見たのは始めてたが、穏やかそうなヤツで可愛かった。

ダンナが小さな声で「触れないのかなぁ・・・。」と言っていたが、その後、トナカイ舎の前でじっとトナカイを見ていた。

「おとん、トナカイ気に入ったみたいだ・・・。」ぶー子が言う。

ダンナ、トナカイが気に入ったみたいである。

私はシマウマの尻に萌えてしまった。

彼らの尻はツルンとしているくせにイヤにムッチリとしていて、セクシーである。

自分はとにかく、ダンナが欲情するんじゃないかと本気で心配した。

ニワトリ系の小屋もあった。

ちゃんとみんな違う種類なのだが、たとえばウコッケイだとか、比内鶏だとか、あんなんでもたくさん種類があるのだ。

しかし今までこのニワトリ小屋は一度も見た事がなかった。

あんなもの、表札がなければ全てニワトリなのだ。

ところが今日はぶー子が先頭を歩き、そちらに向かっていったので、全て見る結果となった。

「食っちまうぞ。」

悪気はなかったが、退屈な空気を盛り上げようと思ってつい言ってしまったのだ。

ひどい言葉である。

ダンナは「ああ??」と言うようにこっちを見た。

言ってから私もしまった、言い過ぎたと思ったのだが、言葉というものは出てしまったらもう引っ込まないものである。

彼らは本当に食える生き物なのだ。

そして結構旨い生き物なのだ。

腿のあたりなど好きである。

串に刺したヤツなど、嫌いな部位はない。

しかし今ここにいる鶏たちは、愛でるために存在しているはずだ。

ごめんちゃい、ごめんちゃい!!

「失言」の見本のような発言であった。

ぽ子は時々、調子に乗ってこのような失敗をする。

まぁそんなんで今回も楽しんで帰ったのだが、寒くなってきたからか、ほとんどの動物は丸く縮こまって動かないでいた。

次は春に来よう。

羽村に行った。

ウチから羽村は近くはない。

だったらついでがあると、合理的である。

武蔵村山のイオンモールに寄った。

このあたりでは規模の大きいショッピングモールだが、行くといつもヘトヘトに疲れて帰ってくる事になる。

とにかく長いのだ、ぶー子の買い物が。

私も買い物の時間の長さでは結構なものだと思うが、そこにぶー子が加わると、ダンナにとっては単なる疲労の時間にしかならないだろう。

なので今回は個々で見て回ろうと提案して私はサッサと自分のペースで見て回ったのだが、どうやらダンナはぶー子と離れられなかったらしい。

良く考えてみれば、ぶー子は財布を握っている私かダンナと離れる事はないはずなのだ。

ねだりやすい方に付いたのだろう。

私が満足するまで見て回った頃、彼らはまだ半分の地点にいた。

合流するとすでにダンナはヘトヘトであった。

結局ダンナは今回も自分のものはほとんど買わず、ぶー子にねだられたものを買い与えて終わった。

家に着いて惣菜の晩ご飯を食べながら「・・・疲れた・・・。」とこぼしていた。

ぽ子も疲れたが、風邪で寝込んでいるよりも全然いい。

寝るのは好きだが、元気あっての睡眠である。

明日はどうするんだろう??

お疲れダンナに委ねる事にする。