ぽ子は本屋が大好きである。
本屋に行くと、つい衝動買いをしてしまう事が多い。
先日買った「ワンダーJAPAN」もそんな一つである。
私はその雑誌の存在をそれまで知らなかった。
まぁきっと一部ウケのマイナー雑誌であろう。
なぜならばその内容があまりにマニアックだからだ。
私が買ったNo.9の表紙は、巨大な廃墟であった。
昨日も書いたがぽ子は廃墟が大好きなのだ。
ただ、自分でもあまり意識をした事はなかった。
しかしこの表紙にビビッときて、かなりハッキリ自覚した。
衝動買いである。
世の中に廃墟が好きな人間がどれほどいるのかはわからないが、少なくとも自分だけではなかった訳だ。
この雑誌で私は「廃墟マニア」という存在を初めて知った。
「ワンダーJAPAN」は廃墟を始め、B級スポット、不思議スポットなどを満載した雑誌であった。
中には珍しい寺や給水塔や水門など、私と接点のないものもたくさんあったが、これが又、意外なことに私のハートをグラグラ揺さぶった。
廃墟を愛する物のツボは、皆、似通っているのかもしれない。
しかし、この雑誌の後ろには「団地マニア」という本の宣伝が載っていたが、これは違う。
わからん人にはわからんだろうが、ぽ子的には団地は違うのだ。
なのでこの宣伝には爆笑した。
私もハタから見ればおかしいのだろうか。
NO.9という事は、この他に少なくとも8冊出ているはずである。
私は全部欲しくなったが、1冊1200円。
バックナンバーを新品で揃えると、1万を超えてしまう。
あまりの魅力に、チマチマ貯めた貯金から出そうかと誘惑されたが、その前にヤフオクがあった。
チェックしてみると、数冊出品されていた。
どれもそう安くはないが。
しかしあと8冊(正確にはその他にも2冊ほど出ていた)揃えるとなると、少しでも安い方がいいだろう。
私は1冊800円ほどで4冊落札した。
後で気づいたが、ダンナのカード払いになっていた。
そしてこの5冊をゆっくり夜読んでから寝ているが、あまり良くないのだろうか?
昨日もなかなか寝付けず、寝入りばなにまた目が覚めてしまったが、その時頭の中をグルグル回っていたのは「ワンダーJAPAN」に載っていた大量の「タコの滑り台」と、民家の片隅にあるような小さな古墳群であった。
怖いとは思わないが、やはり寝るときにはお花畑や川のせせらぎの方がいいかもしれない。
朝は起きると共に頭の中にドラクエの曲が流れてくる。
もうまともな音楽を自分の意思で聴くことなどなくなってきてしまった。
もうちょっと心を豊かにするようなものを吸収しようと思ったぽ子であった。