人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ブルグミュラー、イカワタ、そしてパーカー。

2週間近く、もしかしたらそれ以上にサボッてしまったかもしれない。

ピアノギター。

ピアノの形をしたギターでもないし、ギターの形をしたピアノでもない。

ピアノとギターの練習のことである。一緒にやってるので。

ここ数週間、平日も飲み続けであった。

そうするとおのずと次の日は飲み過ぎで動けず、こんなにサボる結果になってしまった。

今週の週明けから気も新たに頑張ろうと思っていたが、音楽室に入るとピアノの前に大きな室内用物干しが立っていた。

それを見てやる気が失せ、この物干しがなくなるのを待ったが、物干しは自分の意思で歩いてここまで来たのではない。

連れて来られたのだ。

なので、誰かが戻さない限り、動く事はない。

・・・という事に今日やっと気がついたのだ。

この連休に九州の義父母が泊まりに来たので、邪魔なものは何でもかんでもスタジオに突っ込んであった。

物干しをどかしても、まっすぐ歩く事は困難である。

大きく腰を振りながらピアノの前に座る。

腕は鈍っただろうか。

全く変わった感じはなかった。

一体私は上達したり成長したりしているのだろうか?

現在ピアノの練習には、指の訓練の「ハノン」と、昔弾いた「ブルグミュラー25の練習曲」と、課題曲を1曲選んでやっている。

どれも1曲、まぁこれ以上弾いても変わらないだろうという段階まで弾いて、次に移っている。

そして数週間ぶりに弾いた今日、「ブルグミュラー25の練習曲」が全て終わったのだ。

終わったも何も自分で決めたのだが、数週間開いても変化がないのだ。

恥ずかしながら本音を言えば、今日が一番上手かったぐらいだ。

しかし、感無量である。

飽きっぽく根性のないぽ子が、1冊の練習曲を終わらせたのだ。

子供が弾く本だが、ぽ子にはちょうど良かった。

この調子で頑張るぞ~~!!と言いたいが、実はそうもいかなくなってきた。

とにかく時間がないのだ。

その大きな原因は「ドラクエⅧ」というテレビゲームであるが、ピアノとギターの練習をしてゲームまでやると、1時間は軽く超えてしまうのだ。

そして、もちろん、クソギターももう止める事にした。

ピアノを減らしてクソギターを減らさない理由はない。

そしてクソギターの練習時間はそのあまりのイヤさ加減により、極限まで削られていたのだ。

もう止めるしかない。

ついでにもうハノンなんかも止めてしまおうかと思っている。

別にプロになるわけでも音大に行く訳でもないのだ。

課題曲に充てていた好きな曲だけ弾いてればいいじゃないか。

ブルグミュラーが終わった。

ぽ子の全真っ当な練習も終わりにする。

もう明日からは練習ではない。

ただ弾くだけである。

ウッ、字にしてみると悲しいな。

そして、イカワタである。

ぽ子は今、ハラワタにハマッている。

昔、魚のハラワタには悪いものがたまっているから食べない方がいいと言われて我慢していたが、調べてみると別にそんなことはなさそうだとわかったのだ。

なので昼になるとせっせとサンマをワタごと丸焼きにして食べている。

サンマ・イズ・ザ・キング・オブ・さかな~ズ。

幸せな季節だ。

それから先日、義父母が泊まって行ったが、その時に買ったカワハギの刺身にワタもついていた。

わざわざワタだけホイルに入っていたのだ。特別なものなのだろう。

あれは生なのか??

これが、ムッチャクチャおいしかった。

あまりのおいしさに、Yahoo!の知恵袋で「もっとうまいワタはないか」と質問を投げかけてみた。

ちなみに答えは、アンコウぐらいだろうとの事。

やはりカワハギのワタがザ・キング・オブ・ワタなのか。

ところで、イカのワタも大好きだ。

塩辛はもちろん、ソルベにしたりして食べるもの好きだ。

昨日スーパーでワタつきのイカゲソが半額になっていたから買ったのだが、ゲソとワタだけだが3杯で100円になったのだ。

これを塩と醤油で炒めたら絶品だった。

決めた、もうぽ子はワタマスターになるッ(泣)

で、次の話はパーカーだ。

会社に、まるで昔の私立高校のような厳しい規則ができてから1ヶ月ほどたっただろうか。

みんな囚人のようなダサいおズボンを穿き、髪を全て帽子にしまい込んで仕事をしている。

始業5分前には机に向かい、仕事を始める。

私は室内履きをダサいスニーカーに変えた。

全てお局の仕業である。

こればかりではなく、理不尽な要求や叱責が多いのでみんな辟易していたが、今日、新たなお達しがきた。

・パーカーの帽子部分は制服の中に入れ、

・ボタンは一番上まで閉めること。

窒息する!!

私のいる部署は暑いので、私は1年通してTシャツでパーカーなど着ることはないが、あまりに幼稚な力の見せつけ方に、私も腹が立っている。

この調子では、近い将来髪の色やアクセサリーにまで文句を言われそうである。

現に「化粧、濃いんじゃない?誰だか分からなかったわ。」と言われたパートさんもいるらしい。

誰だか分からなかったわ(泣)

もはや嫌われることなど恐れていないのだろう。

私には一生かかっても辿りつけない境地である。

今日はブルグミュラーを終え、イカのワタ焼きを食べ、パーカーは制服の中に入れて死ねと言われた。

平凡だが、色々あった1日である。