昨日は上野に行ってきた。
カレーを食べただけではない。
雨が降っていたが、気温が下がって歩きやすいぐらいだ。
上野行き、決行。
バスで駅まで出て、西武線に乗る。
私は大阪のオバハンばりに、席取りに走る。
20分近く乗るのだ。私はこんな時間を、大切に勉強に使いたいのだ。
尻からのめり込むようにシートに座って、一息つくとバッグからDSを出す。
「英語漬け」だ。
本音を言えば勉強などではなくゲームでもやりたいのだが、ケチな主婦根性が、ソフトのエンディングを見ない事を許さないのだ。
トレーニング、トレーニング、テスト、トレーニング。飽きる。
しかし、今や電車の中でしかやらないのだ。
5分でも10分でも先に進まないと、次のソフトに移れない。
「ぽ子っ!!着いたよ!!」
高田馬場であった。
しくった、勝手に新宿まで行くものだと思って、ペース配分を間違えてしまった。
まだトレーニングの途中でセーブができない。
仕方なくDSのフタだけ閉じて、イヤホンもそのまま、東西線まで歩いた。
その辺で手を引かれている子供と同じ状態である。
地下鉄になると電車の音がうるさくて、トレーニングの成績も下がってくる。
しかし下げたくはないので、いい加減聞こえないと、Aから順に書いて、そのうち正解するのを待つようになった。
上野。
本当は動物園に行きたかったが、時間がなかったので、不忍池を散歩することにした。
前回上野に来た時には、暑くて断念した場所である。
とは言っても、ただの池だ。
蓮が生い茂る中にピンクの花を咲かせていたのがきれいだったが、あとはただの大きな池である。
カモ、カメ、サギ。
ここを動物園と思って、ぐるっと池を回る。
売店があった。
ステーキ串、うまそうだが、どうしてこんなに高いのだ?
毎度誘惑され、毎度手が届かない、高級野郎である。
その横におでんがあった。
先日炎天下の西武園に行った時に、「この暑さで許せない屋台は??」とダンナと考えたのだが、彼が「おでん」と言った時に殺意すら覚えるほど暑苦しさを感じた。
そのおでんが、不忍池にあったのだ。
たまたま涼しかったので怒りは湧いてこなかったが、どうしたら真夏におでんの屋台を出そうと思いつくのだろうか。
池1周で疲れ、戻る事にした。
しかしまだやらなくてはならない事があった。
楽譜だ。
新宿の楽器屋で、楽譜を買うのだ。
午前中、突然、「じゃあそろそろ曲を弾こうか。DEPAPEPE?」とダンナが言い出したのだ。
DEPAPEPE。
私の最終目標である。
相変わらず1日3分ほど、ドレミファソとCとGだけをバカ、もしくは飼い主に忠実な犬のように弾いていた。
その次がDEPAPEPE。
ダンナ流ギター講座。
Cが弾けるようになり、Gが5回中1回ぐらい、鳴ったような気がするようになれば、次はDEPAPEPEだ。
単なる気まぐれの上に成り立っており、明日は長渕剛かもしれぬ。
しかし結局、欲しかった楽譜がなかったので、代わりにサイモン&ガーファンクルを買ってもらった。
どこが代わりじゃい。ごもっとも。
実はこの楽譜の中に、欲しかったピアノ譜が入っていたのだ。
一石二鳥、ぽ子風に言うと、欲しかったピアノ譜だけのところに、違うギターの曲も弾けば半額になる訳だ。
帰りの電車で楽譜を広げ、練習する曲を決めた。
他にもたくさん曲が入っていたが、弾けば弾くほど楽譜が安くなる気がするので、どんどん弾いていきたいとぽ子は思った。
しかしだよ、弾けんのかね(笑)