このところ目先の掃除で手一杯で、根本的な掃除をしていなかった。
根本的な掃除とは・・・。
私は音楽室に向かった。
この部屋は、何となく暗黙のうちにダンナの領域になった感じがあり、長い間放置していたのだ。
ダンナが時々片付けていたようだが、彼も「根本的な掃除」はできないようで、決まったものが出しっぱなしになっている状態であった。
まずあからさまなゴミを片付ける。
このように迷いなく捨てられるものは、「目先の掃除」になる。
次に、使っていないものをしまうことにした。
出しっぱなしの楽譜。
ピアノの横には、バンド用に書き起こした譜面が乱雑に重ねられていた。
一中バンド、サザンバンド、新エイジアバンド、旧エイジアバンド、・・・下へ行くほど古くなる。いつから溜めてるんだって。
クリアファイルに入れて、ピアノのすぐ上の棚に入れる。
ディープ・パープル、ビートルズ3冊。バンドスコア。こいつはかさばるなEE:AE5B1
う~~~ん、ビートルズを入れたらパープルが入らなくなった。
もうすでに棚はパンパンなのである。
楽譜は増える。
どれも飽きればすぐに弾かなくなるが、あればまた弾くのである。増えはしても減らない。
しかし増えてるんだから、減らさないと入らなくなって当然だ。
困った。
減らさずにこの楽譜を棚に収めるには、どうしたらいい?
良く見ると棚の左端に、かなり厚いファイルが入っていた。
なんだろ、これ??
開いてみると、大量の楽譜のコピーである。かなり古い。
私に見覚えはないから、ダンナが独身の頃に使っていた(かどうか疑問)ものだろう。
かーっ、なんかマイナーなのばっかりだねEE:AE4E6
こいつらを二軍落ちさせれば、スペースが開く。
ついでにコピーはみんな1階の本棚に移してしまうか。
棚の中のコピーを手にとってみる。
なんじゃこりゃ。「ホールニューワールド」。アラジンのテーマ曲だ。なんでこんなものがある??
ちょっと弾いてみる。おおっ、本当に「ホールニューワールド」だ、楽譜ってすごい。
その通りに弾けばその曲になるのが、楽譜の偉大なところである。
これを楽器のない部屋になど持って行ってしまったら、ただの紙になってしまう。
やはり楽譜は動かせん。他に異質なものはないか?
見ると、棚の真ん中にはDVDが6本ほど入っていた。異質である。これらをどかせば入る。
クィーンに安室奈美恵に千と千尋の物語・・・、異質なばかりではなく、無節操にも程がある。
これにてスペースは開いたが、今度はDVDを入れるところがない。
そもそもこの家に引っ越してきた頃は、DVDなどというものはほとんど持っていなかった。
音楽室の収納スペースはカセットとレコードとプレステのソフトで埋めてしまったのだ。あとから来たDVDは、隙間を埋めるパッキンであった。
今後カセットやレコードは増えなくとも、DVDとプレステ2以降のソフトは増えるであろう。
ならばこの中から何かを減らさないと、今及び今後、DVDサイズのソフトが収納できないということである。
増えるんだから、減らさないと入らなくなるのだEE:AE5B1
どうする、これか!それともこれか!
・・・減らせん!!
音楽はいつ聴いてもいいものなのである。どの曲にも思い出がある、どんなクソアルバムにも1曲ぐらいいい曲が混じっている。
・・・となると・・・。
ええい、こういうのは勢いをつけないとダメだ、迷ったらいかん、今だ、これを逃したら処分のチャンスはまた遠くなる。
エイエイエイッEE:AE4E5
ヤケクソで初代プレステのソフトを全部出した。
まだやっていないゲームがたくさん溜まっているというのに、今更これをまたプレイするとは考えにくい。
しかし、これにも思い出が・・・EE:AEB64
これさえあれば、またこの世界に戻ることができるのである。言い換えれば、これを手放すということは、この世界と永遠に別れることを意味するのである。
振り返るな、ぽ子よ。
FFもメタギアも、どんどん新しいものが出ているじゃないか。
前を向いて、進むのだ!前進あるのみ、エイエイエイッEE:AE473
スカスカに空いたが、DVDの大きさは、初代プレステのソフトの倍だ。
今後こんなかさばるものが増えていくのかと思うと、頭が痛い。
「根本的な掃除」は、結構精神力の能力を必要とするのである。だから先延ばしにしていたのだ。
ドッと疲れた。
次はリビングのDVDとソフトである。