人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

その世界との永遠の別れ

このところ目先の掃除で手一杯で、根本的な掃除をしていなかった。

根本的な掃除とは・・・。

私は音楽室に向かった。

この部屋は、何となく暗黙のうちにダンナの領域になった感じがあり、長い間放置していたのだ。

ダンナが時々片付けていたようだが、彼も「根本的な掃除」はできないようで、決まったものが出しっぱなしになっている状態であった。

まずあからさまなゴミを片付ける。

このように迷いなく捨てられるものは、「目先の掃除」になる。

次に、使っていないものをしまうことにした。

出しっぱなしの楽譜。

ピアノの横には、バンド用に書き起こした譜面が乱雑に重ねられていた。

一中バンド、サザンバンド、新エイジアバンド、旧エイジアバンド、・・・下へ行くほど古くなる。いつから溜めてるんだって。

クリアファイルに入れて、ピアノのすぐ上の棚に入れる。

ディープ・パープル、ビートルズ3冊。バンドスコア。こいつはかさばるなEE:AE5B1

う~~~ん、ビートルズを入れたらパープルが入らなくなった。

もうすでに棚はパンパンなのである。

楽譜は増える。

どれも飽きればすぐに弾かなくなるが、あればまた弾くのである。増えはしても減らない。

しかし増えてるんだから、減らさないと入らなくなって当然だ。

困った。

減らさずにこの楽譜を棚に収めるには、どうしたらいい?

良く見ると棚の左端に、かなり厚いファイルが入っていた。

なんだろ、これ??

開いてみると、大量の楽譜のコピーである。かなり古い。

私に見覚えはないから、ダンナが独身の頃に使っていた(かどうか疑問)ものだろう。

かーっ、なんかマイナーなのばっかりだねEE:AE4E6

こいつらを二軍落ちさせれば、スペースが開く。

ついでにコピーはみんな1階の本棚に移してしまうか。

棚の中のコピーを手にとってみる。

なんじゃこりゃ。「ホールニューワールド」。アラジンのテーマ曲だ。なんでこんなものがある??

ちょっと弾いてみる。おおっ、本当に「ホールニューワールド」だ、楽譜ってすごい。

その通りに弾けばその曲になるのが、楽譜の偉大なところである。

これを楽器のない部屋になど持って行ってしまったら、ただの紙になってしまう。

やはり楽譜は動かせん。他に異質なものはないか?

見ると、棚の真ん中にはDVDが6本ほど入っていた。異質である。これらをどかせば入る。

クィーンに安室奈美恵に千と千尋の物語・・・、異質なばかりではなく、無節操にも程がある。

これにてスペースは開いたが、今度はDVDを入れるところがない。

そもそもこの家に引っ越してきた頃は、DVDなどというものはほとんど持っていなかった。

音楽室の収納スペースはカセットとレコードとプレステのソフトで埋めてしまったのだ。あとから来たDVDは、隙間を埋めるパッキンであった。

今後カセットやレコードは増えなくとも、DVDとプレステ2以降のソフトは増えるであろう。

ならばこの中から何かを減らさないと、今及び今後、DVDサイズのソフトが収納できないということである。

増えるんだから、減らさないと入らなくなるのだEE:AE5B1

どうする、これか!それともこれか!

・・・減らせん!!

音楽はいつ聴いてもいいものなのである。どの曲にも思い出がある、どんなクソアルバムにも1曲ぐらいいい曲が混じっている。

・・・となると・・・。

ええい、こういうのは勢いをつけないとダメだ、迷ったらいかん、今だ、これを逃したら処分のチャンスはまた遠くなる。

エイエイエイッEE:AE4E5

ヤケクソで初代プレステのソフトを全部出した。

まだやっていないゲームがたくさん溜まっているというのに、今更これをまたプレイするとは考えにくい。

しかし、これにも思い出が・・・EE:AEB64

これさえあれば、またこの世界に戻ることができるのである。言い換えれば、これを手放すということは、この世界と永遠に別れることを意味するのである。

振り返るな、ぽ子よ。

FFもメタギアも、どんどん新しいものが出ているじゃないか。

前を向いて、進むのだ!前進あるのみ、エイエイエイッEE:AE473

スカスカに空いたが、DVDの大きさは、初代プレステのソフトの倍だ。

今後こんなかさばるものが増えていくのかと思うと、頭が痛い。

「根本的な掃除」は、結構精神力の能力を必要とするのである。だから先延ばしにしていたのだ。

ドッと疲れた。

次はリビングのDVDとソフトである。