リッ子・・・、リッ子・・・、オーマイリッ子・・・。
念願叶ってリッケンバッカーを手に入れたのだが、もう頭の中はそれで一杯である。
仕事をしながらももう早く帰って弾きたくて、時間の流れがもどかしい。
41歳ぽ子、エレキベースと恋に落ちる。
あ、リッ子じゃ女か(笑)
でもあのシェイプは女性だよなぁー。
ブログを片付けてから、とやっとそれを手にしたのは、もう酔いも回った11時過ぎであった。
すでにダンナと娘ぶー子がベンベケ弾いていたが、やはり、自分の手からあの音が出た時は感動した。
感激で弾けない(笑)もう手がユルユルになってしまうのだ。
「あの曲一番に弾くのは私だからね!!」と子供じみた「先にとっぴーEE:AE5A6」で押さえておいた曲は、一生懸命練習してきた「ホワマイ(だから突っ込まないでね。長くて書くのが面倒なのよ、と言ってるこのセリフの方が長かった・笑)」である。
まずはいつものように耳コピ君に繋いで、曲を流しながらそれに合わせて弾く。
イヤホンで聴くので、かなりクリアにその音は入ってきた。
う~~、感動、これまでと全然音色が違うーEE:AEB64
じゃあいよいよ、と言う感じで、今度はアンプに繋いでダンナと合わせてみた。
ダンナがあまり練習している様子がなかったのでちゃんと弾けるか心配だったが、心配するべきなのは自分の方であった。
クソミソのボロボロにヘタクソEE:AEB64
何でこんな事に??と自分でも驚いたが、どうやら今までは音源の音に助けられていただけで、自分はちゃんと弾けていなかったようである(笑)
とにかくちゃんと鳴っていない音が多い。
その上二日練習をサボッた挙句酒も飲んでしまったために、恐ろしく聞き苦しい曲になってしまった。
「これは・・・、全然弾けてない・・・。」
負け宣言だ。
もうモノは買ってしまったからある意味勝ちだが、賭けには負けた。
「だから一週間で弾ける訳ないって言ったでしょEE:AEABF」ダンナの勝ち誇った言い草が、負けのペナルティである。
いや、でも待って、弾けなくはない、もうちょっと時間をくれ、と私は食い下がった。
意地ではない、この期に及んでまだ本当に弾けそうな気がしているのである。
「この曲は難しいから、違う曲にした方がいいよ。」
ダンナは呆れて言ったが、ここまで頑張ったのだ、途中で止めたくはない。
何より、もうちょっと頑張れば弾けそうな手ごたえがあるのだ(笑)弾ける弾ける。
「もうね、基本ができてないから全然ダメなんだよー。いきなりは無理っ。」
そんなに酷かったか?私の演奏は。
いや、確かに酷かったが、それでも一週間でここまでやったのだ、ちょっとは褒めれ!!と私は無意味な催促をした。
ダンナは一言「うん、でも良く頑張ったよ。」とだけ言った。
「頑張った」・・・、褒められる部分はそれだけである。
「じゃあそんなにホワマイ弾きたいなら、並行してもっと簡単な曲も、」
「嫌だ、ホワマイに注ぐ情熱が他に流れてしまう!!1曲入魂EE:AE4E5」
「もっと基礎をちゃんと作らないと、長い目でみたらもったいないって!!基礎練習をした方がいい。」
「基礎!!」EE:AEAC6
あぁなんてつまらない提案を、信じられないほどつまらないありえない提案だ、基礎。
私はギターを教えてくれると言ったダンナに従って、毎日ドレミファソラシドシラソファミレドと弾き続けた日を思い出した。
「基礎なんかやってベースが嫌いになったら、リッケンバッカーが無駄になる!!」
「でも今のままじゃホワマイを弾くのは難し・・・、」
「巷のギタリストやベーシストは基礎から練習してるか?EE:AE4E5」
「いや、みんなそうだとは言わないけど、その方が、」
「ダンナもドレミファソラシドから始めたか??EE:AE4E5」
「だから!!もうドレミじゃなくていいから、せめてもうちょっと簡単な曲にするとか・・・。」
私は想像した。
ダンナはどんな「簡単な曲」を想定しているのだろうか。
あ。ゲ!!
「ロックンロールは嫌だッ!!」
「え??」
ダンナははっきり言わなかったが、あの反応はきっとロックンロールで基礎を学ばせようって顔であった。
ギターの時もそうだった。
ドレミに飽きた、というと次にはロックンロールで使うコードを教えられたのだ。
私もビートルズは好きだが、初期は好んで聴くことはない。
どうせロックンロールなら、ツェッペリンにして欲しい。
とは言え、ダンナの言う事は至極真っ当な話である。
まぁ諦めがつくまでしばらくホワマイを弾くつもりだが、その後はダンナの薦める曲にも着手しようと思う。
勘だが、恐らくビートルズの「AllMyLoving」あたりが来るんじゃないかと予想している。
5曲も言わせればきっと入っているはずである。
ところで愛しのリッ子ちゃんだが、音楽室にしまっておくことにした。
この音色の感動をいつまでも味わいたいから、飽きる事のないようにできるだけ聴かないようにするのだ。
リッ子の虜である。