人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

長い人生に必要な日

夜更かしのせいか深酒のせいか、眠くてかったるい。

案の定、午前中を無駄に過ごしてしまった。

そのせいで、晩ご飯の支度だとかもパ~である。

あぁかったるい、晩ご飯どうしよう?

「長野、出ます。」

「大宮~~。」

ダンナは出張であった。

今日は会社に寄らずに帰ると言うので、早い帰宅になるだろうと思ってはいたが、早過ぎである。

4時前には帰っていたんじゃないか?

私はまだ仕事だ。

そっか、ダンナ、早いんだ。

時間がたっぷりあるね。

飲んでもいいか。

飲むか。

飲もう。

つまみは?

せっかく早く帰って来たのだ、時間を無駄にしてはいけない。

ケンタのチキンとスーパーの惣菜を買ってきた。

これから乾杯である。

人間のクズ、39歳。

しかし私は焦ってはいない。

こんな日があってもいいじゃないか。

いまのところ毎週月曜を無駄に過ごし、ダンナの出張の度に酒を飲んでいるが。

しかしこれまでは、1年のうち360日は好きなだけ飲んでいただろう。

私はゆっくり成長しているはずなのだ。

これから5年ぐらいかけて月曜を無駄にしない努力をする。

ダンナの出張だって、月曜にかぶりさえしなければ、飲まずにふんばれる気がしないでもない。

少しずつ少しずつ、成長しているはずなのだ。

Cのコードは弾けるようになった。

「ごめんなさい」もずいぶん言えるようになった。

パジャマのボタンを、ちゃんと外してから脱ぐようになった。

焦ってはいない。

歯磨きがかったるい時は、モンダミンをするようになったし、

ジーパンは脱いで寝るようにしている。

それを、「今週も起きれなかった」「また飲んでしまった」とネガティブになっていてはきりがないし、成長できないじゃないか。

私は生まれたその時から「酒量をコントロールできる働き者」に、ゆっくり1歩ずつ、近づいているのだ。

だからいいじゃないか、月曜に寝坊して酒を飲んだって。

洗濯なんかしなくたって。

掃除なんて知った事か。

今夜飲むことは、大正解なのだ。

寝坊して、体は喜んでいるじゃないか。

チキンを買って、ダンナも娘ぶー子も喜んでいる。

ケンタッキーは家庭を幸せにする。

酒は夫婦を幸せにする。

いいじゃないか、こんな日があっても。

あった方がいいじゃないか。

なきゃ困る。

それが今日なのだ。

別にいいっすよね。