人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子54歳。

 

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添い寝

寝た気がしない。

昨日も喜んでエルを連れて寝たのだが、もうエルの喜びようが凄くて寝れなかった。

一体布団の何が、急にエルをこんな麻薬中毒患者のようにしてしまったのだ??

やはり昨日もエルに先導されベッドへ。

私は本を読んでから寝るので、大きなクッションを背もたれにする。

エルはズンズン布団に入り、飲み過ぎオヤジのイビキのように、ガゴーガゴーと喉を鳴らす。

しばらくは私もエルを撫でているが、本を読みたいのだ。

それでもなおしばらく片手で本を読むがそのうち疲れ、そっと手を引っ込めるとやがて大人しく寝るのだった。

ところが本を読み終わり、電気を消して寝るには、一度ベッドから出なくてはならない。

その気配でエルは目を覚まし、私が布団に戻るとまたガゴーの段階からやり直しになる。

ガゴーの次の段階は、お腹さすりだ。

これをやるとエルはペロンとお腹を上に向けて、私に服従を誓う。復讐じゃないので間違えないように。復習でもない。

この小娘め、私の手にかかればこんなものよ、と私は悦に入るのだが、このままではいつまでも眠れない。

フェイドアウトで手を止めるのだが、その次の段階がグルーミングである。

猫の下はヤスリのようにザラザラしているので、このように体を舐めるとザーッザーッと音がする。

私はもう眠りたいので、小さな音にも敏感になっているのだ。

早く終わらないかなぁ・・・と気を揉んでいると、今度はこっちの顔を舐めに来る。

い、痛い。眠い。ザーッ、ザーッ。

一度この痛みに頑張って耐えた事があるが、その後顔を洗う時にいつまでもしみて痛かった。

なんでそんなに頑張るのだ、ぽ子よ。

実はエルに服従を誓っているのは私である。

これが終わるとやっと寝る気になるようなのだが、なかなか寝場所が定まらない。

クルッと丸くなっても何かが気に入らないらしく、また立ち上がってちょっとズレて丸くなる。

しばらくこれを繰り返してやっと落ち着くのだ。

この間に私の方はすっかり、「これでは眠れない」という気分になってしまった。

ここから今度は私の寝る準備に入るのだが、よっぽど気持ちいいのか、まだガゴーガゴーと喉を鳴らしている。

この布団か私のパジャマか、何かが混入しているのだろうか??

産地はどこなのだッ!!

それでもそのうち私も夢の世界に近づいていく。

始めのうちはちゃんと辻褄の合う現実の事を考えているはずなのだが、そのうちあり得ない展開になってくるのだ。

しかし残念な事に、「あり得ない」と気付いたと言う事は、寝れなかったことを意味する。

本来ならそのまま、そのシュールな世界で当たり前のように話が進んでいくべきなのだ。

なのに、そのあり得ない状況に、「はぁ??なんじゃそりゃ??」とツッコミが入ってしまう。

今のは夢だったのだろうか??

それが、バーン、Mission failure、ゲームオーバーである。

ちっくしょー、今度はぽ子のやり直しだ。

そんな事を繰り返していると、またエルが移動する。

暑くなったようだ。

ゴソゴソと布団から出てくるが、外の寒さにたじろいだのか、体半分出して寝転んだ。

そこでまたグゴーと始まり、グルーミング、私も鼻と頭を舐められ、一向に寝られない。

朝だ。

目覚ましが鳴ってたのは知っていたが、「起きる」に繋がらなかった。

週が明けて3日目だが、また本日もダンナに起こされて目を覚ます。

寝た気がしない、寝直しだ。

そしてまた本日も、目覚ましをセットし直すのであった。