人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

たったひとつの小さなできごと

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午前8時45分。予想通り、ネタはない。

今日は午後から病院のため代々木、夜はゴスペル歌いに小平、そのために午前中のうちに晩御飯の支度(と、ブログの下書き)を済ませなくてはならないのである。時間がない。

仕方がない、昨日の夜から今朝の間に起こった数少ない出来事から、大して面白くもない話を書く。

眠いっちゅう話だ。

眠いよEE:AEB64

一時期は、寝つきが悪いことを見越して、早めに布団に入るようにしていた。

これが功を奏した時期もあったが、こうした工夫はどうも慣れてくると効果が薄れるようで、そのうちまたなかなか寝付けない日が続くようになった。

なので今は、寝不足に追い込んでいるブームだ。まぁだいたいこの繰り返しである。今は寝不足期。

早寝期の就寝時刻がだいたい11時半、この後眠くなるまで本を読むが、布団に入る時間が早いので、寝付けなくてもさほど寝不足にはならないという計算であった。

これが、効かなくなってくると、電気を消してからが長くなる。

こうなってくると諦めて就寝時刻を遅らせ、寝不足に追い込み、嫌でもバタンキューのパターンを狙うようになる。

これもしばらくは効果を見せる。しかしやがてまた薬に耐性ができるがごとく、効き目がなくなるのである。

今のところ寝不足期が効果を見せているので、1時頃に布団に入るようにしている。

そして本を読み、猛烈に眠くなり、電気を消して眠る。

昨日もやはり1時過ぎに布団に入り、ゲームの攻略本を読んだ。

左側の肩にはエル。

不思議なもので、なぜかエルは左側に、大五郎は右側に入ると決まっている。

利き手が右なので、いつも一緒に寝るエルが左側に入ってくれて助かっている。

私が本を読む間、エルはしきりに毛繕いをしている。

まずは頭を突っ込んだ状態で数分、布団に入って数分、丸くなってから数分。

それでも私が本を読む時間の方が長いので、電気を消す頃にはエルはもうぐっすり寝ている。

顎を私の肩の上に乗せ、時にプープーと寝息を立てている。

この子は母猫を知らない。まだ目が開く前に、我が家に来たのである。私のことをお母さんだと思っているかもしれない。

そう思うともう愛しくて愛しくて愛しくて仕方がない。

こういう思いは、人を幸せにする。そしてこういう形の幸せは、眠りを誘うのである(笑)

案の定、不吉な覚醒の予感もなく、私は深い眠りに引きずり込まれていく。

で、なんでこんなことを書いているのかというと、不吉にも覚醒してしまったからである。

ホント、いいところだったのに、もうちょっとだったのに、あと少し遅かったら私はもうぐっすり寝ていただろうに。

突然寝ていたエルがまた、毛繕いを始めたのである。

あんなにしつこく寝る前にやっていたにも関わらず、なぜ今!?なぜ毛繕い!?

エルは全身を使って、体中を舐め回す。

ザラザラの舌がザーッザーッという音を立て、いかにも「繕っている」感じである。

これが、眠りに入る直前の、とても敏感かつ繊細な時間帯に催されたのだ、私は非常に驚いてキッチリ覚醒した。

一度認めてしまうと、眠りたい身には大騒音・大迷惑である。

たまらず私はエルを抱いていた腕を引き抜き、背を向けた。

「お母さん」に背かれたエル。可哀想に。

いやいや、猫に「可哀相な私」などという感情はない。と思おう。こんなに脳味噌小さいのだ、気づいてもいないだろう。

エルに背中を向けたことにより振動・騒音の被害から逃れ、私は再びまどろんだ。

眠い。本当に眠い。そうなるために、日々寝不足に勤しんでいたのである。

ところが今度は背中か首の辺りで、カサコソと音がする。痛いっ、後ろ頭を爪を出したエルに叩かれている。

布団に入れろと要求しているのだ。

もう一度入り直すためにわざわざ布団から出たのか。やはり倦怠期の夫婦のように背中合わせで寝るのは、猫も好まないようである。

エルは今度は毛繕いの儀式を飛ばし、大人しく私の腕枕で寝息を立て始めた。

ナントカいう幸せ物質が、再び私の脳内に噴出する。

おかげで今度は速やかに眠りに入ることができた。

つまり、寝入りばなにエルに起こされた、というだけの話だ。

昨日の夜から今朝にかけて起こった、たったひとつの小さなネタである。