人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

金のかかるクズ

予定通り予想通り、クソのようなカスのような1日になってしまった。

私の夏休みは一体何だったんだろう?

ハナから何かやれるだろうなどとは思わなかったが、ここまで綺麗にクズだとさすがにちょっとヘコむ。

朝、仕事に行くダンナを送り出すとソファで目を閉じる。

全然全く眠くもなかったが、かったるくて何もやる気がしないのだ。

なぜか日の高いうちは目を閉じると寝れてしまう。

この特技を夜に持っていきたいのだが。

ウトウトしながら、隣の和室でエルが寝ている事を思い出した。

和室の万年床に移動。

この流れ、この休みに何度あったことか。

眠くはないが、布団に寝っ転がりウトウトして過ごす。

これがね・・・、たまんないのよ・・・。

「起きなきゃ、起きなきゃ・・・。」と思いつつ、明るい部屋の中で涼しく眠りの誘惑に負ける時。

洗濯が・・・と思ってたのは10時半までで、これを過ぎたら明日に延期に決定。この瞬間もまた格別である。

ところが、あ。

面倒な事を思い出してしまった。

鍵を直さなくてはならないのだった。

一刻も早く、とダンナから言われていた。

ムックラと布団から起き上がり、鍵屋に電話。

出ないで欲しいの半分、出てくれないと困るの半分。

ところで休み中ひたすら食っちゃ寝を繰り返していたので、一回り太ってしまった。

ムックラという表現もあながち遠くはないのだ。

修理代に合鍵代で1万500円であった・・・。

いつも私である。

壊したり、なくしたり。

しかもちょっと注意すれば良いだけなのに、結果、かかる金額は高額だったりする。

その上休み中飲んだくれてアル中オヤジのようになっていたからバツが悪い。

ちなみに次に控えているのはペンチ代わりにした前歯の修理代20万、予感がするのは濡れた後に落としまくって調子の悪い携帯である。

郵便局と、買い物に出る。

冗談じゃない、外はこんな事になっていたのか。暑くてぶっ倒れそうだ。

郵便局では、娘ぶー子のバイト料が私の口座に入っているのでそれの引き出しと、なくしたカードの再発行だ。

お金の引き出しは通帳でやってみた。

これまでこの口座は引き落とし用だったから、入金することはあっても出すことはなかった。

だから暗証番号などすっかり忘れていた。

心当たりを入れていくが、3回目でゲームオーバーで窓口行きだ。

暗証番号の照会は面倒らしいので、何度でも挑戦してください、と係員がまた通帳を返してくれた。

私はまた色々考えながらポピポピ押していく。

RPGの謎解きみたいでおもしろいな。

結局何度か窓口で通帳をリセットしてもらいながら、9回目でクリアした。

窓口の係員も笑顔である。

しかし今度はカードを作らなくてはならない。

いつなくしたのかも思い出せないぐらい、遠い昔に消えていた。

再発行料で千円かかるというが、もうこれ以上ダンナに金は出させられない。自腹である。

・・・千円だから自腹にしたのだが(笑)

帰りに食料の買い出し。

ぶー子の昼ご飯のコーンフレークと晩ご飯だ。

ちなみに私の昼ご飯はカップラーメンとレトルトカレーである。

食べたら眠くなった。

「ちょっと寝るか。」とぶー子も眠る。

ぶー子も私と同じように午前中一杯眠り、鍵屋が来たら布団で「BECK」を読み、風呂に入っただけだ。ムックラしてきた。

4時過ぎにぶー子の携帯からまたあのクソヒップホップが流れ出した。ファック!!

うるさいついで私も起きれば良かったのだが、とにかくまた酷い抑鬱状態で起きれなかった。月曜日のあれである。

起きようと思うと頭の中が岩でも擦り合わせるようにガリガリと痛み出す。

ムナクソ悪く、吐きそうになる。

こうなったら私は頭の中で夜の街をウロウロしてみる。

ひとり歩く気の弱そうな女性に襲い掛かるぽ子。

「ぶあ~~~~~!!」と言ってムキムキマンのポーズをキメる。こ。怖い。

こういったアホらしい空想が眠りに導いてくれるのだ。

こうして夏休み最後の日が終っていこうとしている。

まだまだ二日酔いだったが、飲む事にした。

明日は仕事だ。

かったるいけど、私から仕事を取ったら本当にダメ人間MAXになってしまうだろう。

かったるいけど頑張ろうと思う。