人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ブッ殺さない月曜日

気持ち良く目覚めたのだ。

やはり早寝はいいもんだ。

しかし寝ぼけてオムレツを作ったら焦がしてしまった。

今朝の朝ご飯は、焦げオムとインスタントのしじみ汁とご飯だ。

1週間の始まりからゲンナリさせるようなラインナップと。

気分が良かろうがスッキリ目が覚めようが、どうやらどうしても瞼が下にひっつきたがるようだ。

これは私のだらけだとか睡眠の問題ではなく、引力の問題なのかもしれない。

瞼がやっと離れたのは9時過ぎだ。

それでも毎週月曜は全く使いものにならない事を考えれば、大したものだ。

もう日曜日は36時間だと思おうとしていたぐらいだったのに、

こりゃ、働くぞ。

こんな日は次にいつ来るか分からないのだ。

しかし、相変わらず部屋は月曜日の形相だ。

皿だけは昨日ふて腐れて洗っただけあっていつもより少なかったが、まだまだ鍋が待ち構えている。

鍋4つにフライパン2つだ。

とことん週末は洗い物をしないから、鍋も皿もバンバン出る。

流し、窮屈なことこの上ない。

ご飯を作る気などない現れだ。

コーヒーも買えなかった。

ダンナがギターのレッスンに行くときに買ってきてもらうつもりだったのだ。

忘れていたわけではない。

ダンナが「出かけるよ。」と言いに来た時、私は二日酔いで寝ていたが、ちゃんとコーヒーの事は覚えていた。

ただ「買ってきて。」と声に出して頼むことすら面倒で、やらなかったのだ。

こんな感じだからゴミも洗濯物もたまり放題、アル中オヤジの1人暮らしの家のようだ。

しかし今日は、ないはずの月曜日なのだ。

いつもなら寝ているのだ。

今日の家事は予定外の「もうけ」なのだ。

そう思うと心が弾み、頑張ってしまった。

頑張ったので、エプロンをずいぶん洗ってない事に気が付いた。

頑張りモードに入ると、一般人がちゃんとやっている事に少し気付く事もあるのだ。

洗濯するためにはポケットの中身を出さないと。

手を突っ込むと

「・・・・・・・・。」

大量の丸めティッシュだ。片手でつかみきれなかった。

花粉症で鼻がチビチビ出るから、ちょっと使っちゃもったいないからポケットに入れて、

それをチョコチョコ使っていくうちにだんだん丸くなっていく。

その汗と涙の結晶だ。

逆のポケットからはちょこっとだけ出た。丸めテュッシュ。ジットリしている。

あぁそうだ、油拭いたやつ・・・。

まぎらわしいな、これで平気で鼻拭いてたかもしれないぞ。逆もアリか。

寝室も丸めテュッシュだらけだ。

夜中に鼻が詰まり、たれ、寝ぼけたままティッシュを出し、鼻を拭き、または詰め、

そのまま朝になる。

気が付くと布団の中も上も床もティッシュだらけだ。

ついでに言うと、ベッドと壁の間に20cmほどの隙間があるのだが

ここにも色んな物が落ちている。

昨日ダンナと一緒にベッドの上でエルと遊んでいたら、エルがこの隙間に入り込んだ。

ダンナ、覗き込んだ。

「・・・ナロンエース、落ちてまっせ・・・。」

「あ、ラジカセのリモコンここにあったぁ!!」

「もうちょっとここを・・・。」

ちょっと待った!!

実は同じような状態の場所がここの他に2ヶ所ほどあるが、

こうも色々たまってくるとおもしろくなってきて、いつかブログのネタにしようと思っていたのだ。

「だからそっとしておくの。」

ダンナは静かに「・・・早くネタにした方がいいよ・・・。」と言った。

今日は、午前中の晩ご飯の支度はナシだ。

買い出しもしてないし、献立も考えてない。

本当に週末は何もしないのだ。

その分が1時間浮いた。いつも月曜は寝ていたので気付かなかった。

増えた1時間で、色んな事ができた。

そうだ、どうもこの頃家事が進まないと思ってたら、晩ご飯を午前中に作るようになったからだ。

この分の1時間を捻出するには、2度寝をしないしかないな。

それについては明日以降、考える。つもりだ。

充実した午前中であった。

これを1週間に5回繰り返せば、突然の来客にも耐えられるだろうし、「うちに遊びにいらしてよ。」という信じられないようなセリフを言えるようになるかもしれない。

しかし無理なのはわかりきっている。

だから永遠に突然の来客に耐えられないし、「うちに遊びにいらしてよ。」と言う事もないだろう。

     *****************

ここで終わるつもりだったけど、ひとつ。

課長がバレンタインのぶー子の無味無臭クッキーのお返しをくれた。

アンガと山口くんの事だけ書いては不公平なので、ちゃあんと課長もくれたこともね、と。

今回も一応作り主ぶー子に言った。

「おいしいクッキーをありがとうって言ってたよ。」

「へー、やっぱジェントルじゃん。」

「そう、課長、ジェントル。」

課長=ジェントルとぶー子に刷り込んである。

なんかカッコいい響きだぞ(笑)