人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

F1グランプリ、開幕!!

起きたのは11時半だ。

ラーメン屋に間に合わないといけないからと、ダンナがメールをよこして気が付いた。

やっちまった・・・。

休日を無駄にしないようにと思ってたのに、また昼まで寝てしまった。

4時まで飲んでたんだから当たり前と言えば当たり前だが、

今日キッチリ二日酔いしとかないと、今夜、早寝ができないと思ったのだ。

今日早寝ができないと明日の午前中がつぶれてしまう。

あぁもう本当に、酒と睡眠と二日酔いのバランスが難しい。

ダンナは娘ぶー子のダンスのレッスンの送り迎えに出ていた。その帰りだ。

家に戻って来るまでに出られるようにしなくては。

金曜から飲んで寝て食ってとだらしなく過ごしていたので、実は風呂に入っていなかった。もう限界だ。

15分で風呂に入り、身支度を済ませた。

おー、あんだけ飲んだ割には楽だな。昨日辛かったもんな。今日は楽だ。飲めるぞ。

ダンナとぶー子はその後すぐに帰って来た。

「もー聞いて聞いて~!!」とぶー子はまくし立てる。

・・・さっきまで寝ていた私には君は眩しすぎる。ついて行かれん。

「じゃあ行こう。」忙しいね。

志木まで車で30分ほどかけて食べに行った。

案の定帰りはもうグッスリ寝ていた。

家に着いたらダンナに「F1どうする?」と聞かれた。

今日開幕戦だったのだ。録画が終わったばかりだ。

今年は面白そうだから一緒に観ようと言われていたのだ。

つい昨日、一緒に飲みながらいかに今シーズンが楽しみか、いかに私も今シーズンは楽しみになって来たかを語り合ったばかりだ。

さっきのラーメン屋への道中でも「F1観ながらビールでも飲むかぁ。」と言ってたのに・・・。

眠い・・・。

我慢できない。「今観たら絶対寝る・・・。」そう言うとサッサと寝室で寝てしまった。

起きたのは6時半頃か。

ダンナが掃除機をかけている気配がしたので仕方なく起きたのだ。

「ちょっと、止めてよ~・・・。」

亭主が掃除機をかけてるのに寝てる訳にはいかないじゃないか。

そこから私は不機嫌になり、無言で皿洗いを始めた。

掃除を止めたダンナは、笑いながら猫じゃらしで私の頭をポンポン叩いてきた。

それでも無視していると尻やら肩やら「ぽ~子ちゃん♪」と言いながらポンポン叩く。

「もぉおお!!」と思いっきり肩をどついたら爆笑していた。負けた。

怒っているのがバカらしくなってきた。

良く考えれば怒りたいのはダンナなのだろうが。

と言う訳で、今度は私がF1のビデオを観た。

プシューという音がして、ビールがグラスに注がれる。

今日は休肝日ではなかったのか?

まぁ「休肝日とっちゃイヤーン♪」とのコメントもあったので、仕方なく、本当に仕方なく飲む事にした(笑)

それにしてもF1。

何が何だかさっぱりわからなかった。

車が分からない、チームがわからない、ドライバーがわからない、順位がわからない。

目には映っているが、さっぱり理解できていない。

車は走る。

何周も走る。

同じコースを何周も走る。

ぽ子は理解していない。

そうなるとどうなるか。

眠くなる。

あれだけ散々寝ておいて、まだ眠くなるか。

「ぽ子~~!!あと10周だっ!!」

「これから何かが起こるかもしれないぞ!!」

ダンナは寝かさないように必死だ。

しかし何も起こらなかった。

寝てても順位は変わらなかったじゃないか。

もうだめぽ。そのまま目を閉じる。

ダンナはビデオを止め、「笑いのレッドカーペット」を観始めた。

途端に眠かった目がどんどん覚めてきた。

だからこうして起きて飲んでるのだ。

ほんっとうに相変わらずだがひどい週末だった。

ちょっともう本気で何とかしようと思う。