人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

おとといや昨日 ~昨日編~

「昨日編」なのに、下書きの段階で1日経ってしまい、「おととい」になってしまいました。

まぁ「おととい編」の続きです。

そんな訳で二日酔いでムカムカしながら布団から出れず、時間はどんどん過ぎていった。

このままずっと寝ていたかったが、今日は酸素の機械が来る日だ。

午前中に何が何でも持って来てくれとお願いしたのはこっちなのだ。

起きねば・・・フゥ。

見ると枕元にスポーツドリンクのボトルが置いてある。

昨日の私よ、感謝。酔ってた割には頑張った。

それでもまだ飲み足らず、冷蔵庫まで行く。

ゴミやらスーパーの袋やらしまってない食材やら、障害がいっぱいだ。

「きったねぇ・・・。」思わず吐き捨てるように言ってしまった。

「散らかってるわね。」というレベルではないのだ。

うん、週明けたら片付けるよ。

しかし、酸素の機械を置く寝室は、そうはいかない。

酸素屋が来るのだ。機械が来るのだ。エルが来るのだ。

なので前日のうちに片付けた。

今、家中で一番快適な部屋になった。私の寝室♪

病院で使っているのと同じ酸素の機械が来た。

小動物用のマスクもつけてくれた、スゴイッ!!

これで怖いものなしだ。

「これ、使えるねぇ・・・。」と言った後、

「せっかくこんなのがあるんだから、ちょっと走ってきたら・・・。」

「これがあれば殴られて息も絶え絶えになっても・・・。」と、ほとんど同時にダンナと私が言った。

どっちがどれを言ったかは想像に任せます。

ダンナがギターのレッスンに行くと、パソコンで今日のラーメンを調べる。

そろそろ近所で新規はないものか。

1時間もかけて調べる。楽しい作業だ。

しかしこの店は結果的にハズレであった。

近所と言えど、車で30分はかかるところだったので、家に着いたらもう3時半になっていた。

エルの退院の日なのだ。

早く迎えに行けば、それだけ長く一緒にいられるからと

できるだけ早く出ようと言っていたのだ。

うわっ、これではまだダンナの運転が心配だ。

病院へ向かう車の中で、「もう4時半だよッ。」とダンナが時計をコツコツ叩く。

・・・ハイ。わかってます。

どうかアクセルにこめる力を、その指に出し切って下さい。

しかし、思ったより早く着いた。

また運転に火がつくかとハラハラしたが、火がつかないならつかないと言ってくれれば、無駄にハラハラせずに済んだものを。

「こうやってですね・・・。」

ひょいっと片手でエルの首ねっこを掴んで、腕にかかえる。

「ここをキュッキュと押すんです。」グエ~とエルが鳴く。エルの声はあまりかわいくないのだ。

「そっか、そっか。」エルの嫌がる声を聞いて片手でサッと胸に抱く。

「こうやってごまかしながら、時間かけてやって下さい。」

いや~、お見事。猫使い安田先生。

私はこんなに手際良くマッサージはできないだろう。

書き方が悪かったが、押すのは首ねっこではなく、肋骨だ。

私の不安は的中し、家では手際の悪いマッサージでエルをいじめることになる。

帰りの車ではキャリーバッグから出して抱いていた。

夢のようだ。

ダンナが運転しながら「エル~~♪♪」と女声出して振り向くので、

行きとは違った状況で、怖いドライブとなった。

家に着いたらもの凄く眠くなった。

そうだった、二日酔いで早く目が覚めてしまったのだ。

性懲りもなくビールとサワーを飲んだが、11時過ぎには眠くて布団に入ってしまった。

エルを脇に挟んだまま寝そうになった。

こんなところをダンナに見られたら大変だ。

ボコボコにされて濃縮酸素の世話になるかもしれない。

まぁその後は良く寝た。

グッスリ寝た。