人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ニワトリが先か、卵が先か

だから、昨日も遅かったから朝から眠くて仕方ないんだって。

1時半に寝室に行きエルと遊んでから寝たから、2時頃か。

「ちょっと寝不足ぐらいにしておいた方が、次の夜にすぐ眠くなって早く寝るだろう。」

これが夜の気持ち。

「寝不足で朝眠くて使い物にならないから、やはり今夜こそ早く寝てサイクルを改めよう。」

そして寝るのが朝。

2度寝がたたってやはり夜はなかなか眠くならないのであった。

だからそこを一度早く寝ればいいのだ。

いやいや、2度寝を我慢して寝不足にして、夜早く寝ればいいのだ。

どうしたらいいのだ?

どっちでもいいのだろう。

朝と夜で、都合のいいように気持ちが変わるのがいけないのだろう。

そんな訳で、「今夜無理して早く寝りゃいい。」との結論を出し、みんな出掛けてしまうと寝室に行った。

ハイハイ、「ピー」ですね。

エルをケージから出す。

今日はまた一段と眠いので、エルがじゃれ騒いでも(「じゃれ騒ぐ」・・・誰かウィキペディアに載せてくれ)寝れそうだ。勝手に遊ぶが良いぞ。

おやすみ♪

・・・・・・・ヒッ!!

なに?痛い!!

エルだ・・・。

手にじゃれて噛みついているのだ。

手を布団に入れる。困ったヤツだ。

・・・・・・・痛いっ!!

今度は頭だ。髪の毛にじゃれている。

もうーー!!

私は全身布団に潜らせた。

部屋はエルのために、エアコンで常夏状態になっている。

私もTシャツで寝ているが、これはたまらん事になった。

ガァッ!!

苦しくて目が覚めた。

何かと思ったが、暑苦しかったのだ。汗びっしょりだ。

凄く寝た気がしたが、実際は数十分しか寝ていなかった。

ところが無情にもそこで目覚ましが鳴った。

くそー、この頃2度寝が充実してないぞ。

今日は9時半に住宅の点検が入ることになっていた。

「ごめん・・・。9時半しかないって言われて・・・。」

うちでは住宅の点検の予約をダンナが取り、9時半ですみませんと謝っている。

確かに謝って欲しい時間だが、仕方ない。

点検屋から何度も留守電が入っていたのに、何週間も放置したのは私なのだ。

点検屋が来るなら、部屋を片付けなくてはならない。

この間のコンロみたいに、キッチンだけでは済まされない。

住宅の点検なのだから、奴ら、住宅じゅう見てまわるつもりだろう。

始めは1時間みて8時半に起きればいいと思っていたが、

なかなか起きれず、結局起きたのは9時だ。

やはり時間は全然足りず、化粧を諦めてスッピンでお迎えした。

「散らかしてますが・・・。」と言うと

「いえいえ、大丈夫ですよ。」とニコニコ入ってきた。

違うんだって、本当に汚いんだって。

さすがにプロだ。

顔色ひとつ変えずに点検に入った。

50代と思しき人の良さそうなその男性は、猫タワーで寝ているミに気付くと

「あっ・・・猫がいたんですね。こんにちはー。」と挨拶した。

どうやら猫が好きなようで、テレビの後ろに隠れているはずのラのしっぽが見えなくなりましたが・・・などと言い出したり、カワイイおじさんであった。

これは、寝室のエルを見たらヘロヘロになるぞ。

仕事を止めて居座ってしまったらどうしようと思ったが、

結局ケージの中のエルには気付かなかったようだ。

ちっ・・・。メインイベントだっつーのに。

そして、あちこち点検してあちこち直して彼は帰って行った。

フー。

じゃ、私も自分の仕事をしようじゃないかとゲームに手が伸びたが、

ちょっと待った、そういえばさっき酸素屋から電話があったんだ。

借りていた「酸素濃縮機」の返却だ。午前中に来るとか言ってたな。

くそー、今度はぬかりのないようにエルをケージから出しておかなくては。

昼前に酸素屋のおにいちゃんは来た。

寝室のドアを開けると、エルはベッドの真ん中で丸くなっていた。

よっし!!キュートなポーズだ、酸素屋よ、良く見てくれ、あっ!!

良く見ると、エルの口から舌が1cmほど出ていた。

こりゃまたニューショットだカワイイと思ったのは一瞬で、

「エル!?どうしたの!?エルっ!!エル~!!」と酸素屋の前で取り乱してしまった。

一体どうして、足の炎症の抗生剤が悪かったのか。何か量が多い気がしたのだ。

ちゅるんと舌はすぐ戻ったが、またチロリと5mm程出てきたので更に取り乱してしまった。

5mmの方もすぐ戻ったのでそこで我に返り、酸素屋を部屋に促した。

酸素屋は「小さい」「カワイイ」と手を出して、エルをじゃらし始めた。

フフフ・・・いい光景だ。出来の良い子供を持った気分だ。鼻が高い。

あ~、もっと誰か来ないかなぁ。

親バカである。飼い主バカである。

完全にやられている。

バカが高じてついにキトゥンウォーにエントリーしてしまった。

続く。