人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

寝たい、寝てしまった。

昨日布団に入ったのは1時過ぎだ。

しばらく布団でエルとデレデレしていたので、寝たのはもっと遅いだろう。

早く寝るチャンスはあったのだが、なぜか「ちょっと寝不足ぐらいがちょうどいいのだ。」と考え、起きていたのだ。なんなんだ、その考えは。

寝不足じゃなくても眠くて使い物にならないのだ。

寝不足で頑張れる訳がない。

それどころか眠い眠くない以前に、「昨日遅く寝た」という事実ですっかりやる気がなくなるのだ。

毎日繰り返しているのに、なぜ一向に改まらないのだろう。

気持ちはない訳じゃないのだが。

眠いが洗濯しなくては。もう何日していない?

洗濯機を覗くとギッチリ詰まっていた。

これでは回らないからと上の方を少し出したが、か、硬い。

重みと湿気でガッチリ詰まっている。・・・溜めたな。1度では無理だ。

洗剤を入れて回し始めると、天気予報が聞こえてきた。

「天気は下り坂に・・・雨が・・・。」

雨!やった、洗濯中止。

洗濯機のスイッチを消すと、テレビは週間予報になっていた。

・・・しばらく天気悪いぞ。

仕方なく、一度止めたスイッチをまた入れる。

せんたく。・・・ううう。

しかし、みんな出掛けてしまうと寝たくなった。

どうせ部屋干しなら慌てて干す事もないじゃん。

寝室に上がる。

「ピー。」

そうだった、ここで寝るとエルがいるのだ。

ケージから出せばじゃれて騒ぐ、入れておけば開けろと騒ぐ。

究極の選択だ。ケージを開けた。そのうち飽きて寝るだろう。

ウトウトしていたが、気が付いたらエルは顔の横で小さくなって寝ていた。

究極の選択は正解だったな。なんてかわいいんでしょう。

脳みそからセロトニンだか何だか、幸せ物質が出まくっている事だろう。

ところが今朝もファックだ。

電話が鳴りやがった。

早くこのバカみたいな音を止めるためには、早く起きて出なくてはならない。

しかし、ここで私が起き上がればセロトニン製造機も起きてしまうだろう。

あぁ、でもこのままバカみたいに鳴り続けても、セロトニンが起きてしまう。

結局、5回鳴って切れた。スルーしたのだ。

そうだ、電話の主はきっと「酸素濃縮機」の回収の電話だろう。

今来られても迷惑なのだ。

部屋だって散らかってるし、エルだって寝てる。

回収に来いと呼んだのは私だが。

まぁ今日のところはいやなんだよ。

そんな訳で私は動かなかったのだ。

しかし結局エルは目を覚まして遊び始めた。

ふぁ~、仕方ない、私も起きるか。10時。

今日こそはゲームをやるつもりだった。

そもそもは2度寝をしないために朝の眠い時間にやるつもりだったのだが、

今では純粋に先に進みたいためだ。

ジュラクさまに会って、小人に手紙を渡したいのだ。

しかし、忌々しいことに洗濯が終っていた。

いくらいつ干してもいいと言ってもなぁ。

ハッ!!

郵便局!!

そうだった、振り込みに行かなきゃならないんだった。

くそったれ、英語でファック!!

郵便局は超混みだった。11人待ち。

そう言えば、昨日駅前で行ったときも14人待ちで諦めたのだ。

あぁ、この間にゲームを進められたら・・・。

「この日に着くって言うから360円出して速達にしたんじゃないの!!」

娯楽はオバサンのクレームだけだ。

長い待ち時間であった。

家に帰ってエルの様子を見に行くと、元気であった。

ただ、気になることがあった。

右足を舐めたり振ったりしているのだ。

これまでも良くあったが、見た目何ともなかったので様子を見ていたが

今日見てみると毛が抜けてジットリしていた。

えらいこっちゃ!!

私の幸せちゃんが、やっと元気になった幸せちゃんが。

できればいつもの西川口の先生のところに行きたかったが

今日は休みだ。

明日は家の点検が来るし(朝の9時半だ、ファック!!←この頃ちょっと気に入ってるフレーズ)酸素屋が来るかもしれない。

仕方ない、仕事の後に駅前の病院の方へ行こう。

仕方ないと言いつつ、元気になったエルを見せたくて仕方ないので

ワクワクしながら仕事の後に連れて行った。

「えっと・・・今日はどの猫ちゃんですか?」

受付で聞かれる。

この間先住猫のラとミを連れて行ったので、今日はどれかと聞いているのだ。

「今日はエルをお願いします。」エル、と言うところで顔がニヤけてしまう。

「エルちゃん、どうしましたかぁ・・・。」

この人は入院中にも何度も顔を合わせて話をした。

退院してから初めて会うのだ。エルのその後を気にしてくれているのかと思い、

「おかげさまで元気になりました。」と、さらにニヤニヤして答えたのだが、

「じゃあ今日は元気なところを診てもらいますね?」と言うので「ハイ。」と答えておいた。

ある意味間違えではないのだ。

足も診てもらうが、元気な姿も見せに来たのだ。

しょうもない勘違いに気付いたのはちょっと経ってからだった。

そうだった、受付では「誰が」「何を」診てもらうのかを聞かれるのだった。

私は「足がおかしい」と言うべきだったのだ。

そのため名前を呼ばれて入ると、診て欲しいのは足だけなのに

聴診器を当てられたり、あちこち触られたりした挙句に「元気ですね。」と言われた。知っている。

足はバイキンが入ったか何かして、炎症を起こしていた。

やっと西川口の薬が土曜日に終ったのに、また薬だ。

まぁバイキンだらけの部屋なのだ。何とかしろって事だろう。

もうこんな時間だ。

寝る前と起きる時に、「もう夜は飲みすぎないで早く寝る。」と思うのに

今は「ちょっと寝不足ぐらいが調子がいいのだ。」と思っている。

酒がうまい。

夜更かしの予感、アゲイン。