人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

漏斗胸?

かかりつけ医に「漏斗胸かもしれない。」、でも小さいから安静にしているしかないと言われていた。

肺炎の可能性もあるが、小さすぎてレントゲンで判断できないということだった。

あまりにも呼吸が辛いまま治まらないようだったら、肺炎の治療をしましょうか、という事だった。

つまり現状では何もできないと言うのだ。

それでも私はじっとしてられずに、翌日違う病院へ連れて行った。

ネットでも評判の良い動物病院だ。

しかしここでもあまり変わらなかった。

小さいからレントゲンがきれいに写らず判断がしづらいだろうと言う事で、レントゲンも撮らなかった。

レントゲンが撮れないから肺炎の判断ができない。

胸の感じは確かに漏斗胸っぽい。

仮に漏斗胸であっても、小さくて今はできる事は無いだろう。

大きくなって判断がつき、治療ができるようになるまでは安静に過ごすしかないだろう。

ただ大学病院の予約ができてるなら、専門医がいるから

もしかしたら、もっとなにかできるかもしれない。

そんな感じだ。

このままノコノコ帰るのか・・・と思ったら先生は言った。

「肺炎かどうかはわかりませんが、急に呼吸がひどくなったこと、くしゃみがあるということ、これで肺炎と判断して薬を出してますか?」

漏斗胸だったら、ある日急に呼吸が荒くなったりくしゃみや咳が出たりと言うことはないと言う。

「薬が体に負担がかかるということはありますか?」と聞くと、少し考えてから

「・・・小さいですのでね・・・。やはり負担はかかります。もし心配でしたら注射という方法もあります。」

注射の薬のほうが負担は少ないが、ただ「注射を打つ」という行為が負担になるという。

エルの場合、興奮させると良くないのだ。

悩んだ。

1日待って様子を見る猶予はあるという。

だったらそうしようかと思ったが、もし肺炎だった場合、病気が進行していくのだ。

悩んだ挙句、注射の薬は負担が少ないという事で、打ってもらうことにした。

先生も「そうしてみたら?」とやんわりと言っていた。

「ぴゃー!!」

今まで聞いたことのないような大きな声で、エルは鳴き叫んだ。

かわいそうだったが一瞬だ。

そしてなんと、連れて帰ってからメキメキ元気になったのだ。

相変わらず息は荒いけど、元気に鳴いてミルクをねだり、

たくさんのミルクを飲んだ。

肺炎だったのか?

でもまだ呼吸は荒い。やはり漏斗胸なのか。

ネットで調べているうちに、重度の漏斗胸を完治させた方を見つけた。

メールを出すとすぐに返事をもらえた。

私たちの気持を分かってもらえ、励ましてくれたばかりでなく、

たくさんのアドバイスと共に、手術を成功させた数少ない病院を教えてくれた。

涙が出た。

希望が出てきた。

大学病院の話はまた次に。

眠くなったがミルクがあるのでまだ寝るわけにはいかない!!