人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

昨日のこと

昨日はエルのことがショックでまともに書けなかったので、

昨日のこと。

朝方のミルクに起きた。皆、寝ている。

「ピ~ヒャラ、ピ~ヒャラ!!」

子猫は「ミルクくれ~!!」とこの時だけは大きな声で鳴く。

哺乳瓶をくわえさせようにも、エルも焦ってフガフガ、私も焦ってフガフガ。

「う~~~ンッ!!」

この部屋で寝ている娘ぶー子が唸る。

つまり「うるさくて目が覚めたぞ。」、

もっとぶっちゃけると「黙らせろ。」

本音で言うと「どっか他でやれ。」

そんなところだろう。

しかし、猫を拾うだけ拾って一番世話してないのはぶー子なのだ。

本人も恐らくそれがよくわかっているので、「う~ンッ!!」で我慢しているのだろう。

しかしうるさいとは言ってもせいぜい子猫の「ピ~」だ。

これで目が覚めるのに、なぜ朝携帯のアラームで起きれないのだろう。

昨日も細切れに寝たので、寝た気がしなかった。

昼過ぎやっと少しまとまって寝れると思ったら、2時ごろダンナがエルを連れて起こしに来た。

「ぽ子・・・。」

エルを手に乗せ黙っている。

かわいくて仕方がないのだ。

完全にこの子にやられている。

だからと言って何も、やっと寝れたというのにわざわざ寝姿を見せに来なくても良いじゃないか。

「眠い・・・。」

ぶっきらぼうに言ってみたが、構わずこっちに来る。

「息が凄く荒いみたいなんだけど・・・。」

な、なに!?

またエルが、またエルが、またエルが・・・(泣)

一瞬にして目が覚めた。

ぶー子だったら起きるだろうか。

病院だ、病院。

ところが4時まで休診時間だ。

構うものか、急患だ。

電話をしてみたが、

「ほんっとうに申し訳ありません、いま手術をしていて誰も手を離せないんです・・・。」

ああ!!

この子猫エルの事に関しては感情の起伏が激しくなる。

お先真っ暗だ。オーマイガッ。冗談ではない。

もうどこでもいい、どこか探して行こう。

そこで私は近くにあった動物病院を思い出した。

いつもすごく混んでるという。

・・・という事は腕もいいのだろう。

私は行列のできるラーメン屋に弱いのだ。

まずは電話だ。緊急なのだ。悠長に待ってはいられない。

すぐに診て欲しい旨伝えると、「わかりました。ちょっと待つかもしれませんが。」と言った。

「わかりました。ちょっと待つかもしれませんが。」と。

すっ飛んで行く。

私の前には3組ほど待っていた。

しかし気にしない。こちらはファストパスだ。

ところが・・・ひとりひとりの診察時間が長いのもあるが、それにしても遅い。

そして、別に早く通してもくれなかった。

お陰で1時間近く待たされた。

「どうぞ」とやっと呼ばれて診察室に入ったが、奥の診察室に通るまで診察台を2つ通った。

「診察室」ではない。診察中の「診察台」だ。モロ近で。

せまっ苦しいし、なんか処置とかして生々しいぞ。

奥の診察室はもっと凄かった。

なんと入院中の猫に囲まれていた。

前の処置に使ったらしいガーゼやらハサミやらが汚れたまま出しっぱなしであった。

看護婦が慌てて捨てたけど、フタのないゴミ箱にポイ。

そしてなんか汚い。

色んなものが雑然と置いてあり、その上うすら汚れていて不潔この上ない。

帰りたい・・・。

看護婦がカルテに記入を始める。

「今日はどうされましたか?」

「呼吸が荒いので心配になって・・・。」

呼吸があらい。稚拙な字だ。

「何歳ですか?」

「保護して18日目です。」

18日目。ほご。

やたらとひらがなが多く、「こいつ、大丈夫か?」という気持ちになってくる。

そして、「どうぞ」と通されたにも関わらず、先生は現れる気配がない。

もう今から行けばいつもの病院が開く時間になる。

「もういつもかかっているところが開きますので。」

そう言って病院を出た。

「すみません」も、「お待たせして」も、なかった。

この野郎、最悪の病院だ。

知りたい人はサイドバーの「メッセージボックス」まで。

いつもの病院には5分ほど早く着いたが、受け付けてくれた。それでも3番目だ。

あぁ清潔・・・。アイラブユー。ここに来て良かった。

ここで「漏斗胸の疑いがある」と宣告された。

納得いくまで色々調べてくれ、2時間半も先生を独占してしまった。

結果は辛いが先生には感謝している。

しかし、また気が重くなる事態だ。

ネットで色々調べてみたが、非常に厳しい状態である。

胸骨が胸を圧迫してるのだ。

そして、小さいのでまだできる事がないという。

小さいので判断が難しい。

小さいので、小さいので・・・。

これまで何度この「小さい」がネックになったことか。

早く育って欲しい。

切に願うのであった。