人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

母の日

この頃、記念日や行事を忘れられがちなので

ちょっと気が重い日である。「母の日」。

誕生日ほどビッグではないけど、でも何もしてくれないとそれはそれで悲しい。

かといって日ごろ感謝されるような事もしてないし、それはまんま私の評価なのだろう。

昼に習い事から帰ってきた娘ぶー子が小さなカーネーションの花束を買ってきた。

おぉ・・・。期待してなかっただけに嬉しいぞ、ぶー子。

何だかいい1日になりそうだ。

私の母と昼食を共にし、帰ってきたらいつものように猛烈に眠くなってきた。

ダンナとぶー子はDVDを観ると言っているが無理だ、絶対に寝てしまう。だったらもう寝てしまおう。グー。

7時に起きてみると、部屋はDVDを観終わったまんま、という状態だった。

もしかしたらご馳走が準備されてたりしないか、壁に「母の日おめでとう!!」などの垂れ幕が下がり、

「お母さん、今日はもう何もしなくていいよ。」とぶー子がゲームのコントローラーを渡してくれ、それを傍らで見ているダンナが暖かい拍手を送る・・とか、ちょっと淡い期待をしていたけど甘かったか。

しかし流しには昨日の晩ご飯からの洗い物がそのまま残っていて、テーブルにはピザの厚紙がまだおっ広がっている。

はぁ~・・・、これの片づけからか。

黙々と片付け始める。

自業自得だけどなんか虚しい。

・・・ネタにしてやる。

もうこんなのブログのネタだ。

そう思ったらもうもっと私の存在を忘れ果て、母の日をないがしろにして欲しくなってきた。

こうなったらいつもよりもっと働いてかわいそうな母の日にしてやる。

台所の掃除をしよう。

しょぼい晩御飯を作り、食後にはひとりぼっちでゲームをやるのだ。

すっかり洗い物が終わり、みすぼらしい晩ご飯を作ろうと思ったら、ダンナがキッチンに入ってきて、冷蔵庫から色々と出し始めた。

「ぶー子、手伝って。今日は母の日だからぽ子は休んでて。ブログやんなブログ。」

ぶー子の顔が一瞬ギョッとしたのは見逃さなかったが、そんな言い方をされたらやらないわけにはいかないだろう。

私も私でギョッとした。

ネタどうすんだよー。

一瞬にしてネタの変更を余儀なくされ、しかも「さあどうぞ。」と言われ途方に暮れる。

「・・・・・。」

ありがたくPCに向かうがこうなると書くことがない。

「いつもあれこれやりたいと思ってても急にどうぞ、って言われると実際何もできなかったりするよね~!!」

無邪気にぶー子が言う。

す、すまねぇ・・・。君たちをネタしにてボロクソ書いてしまうところだった。

ふー。食った食った。幸せだぁ。