人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

今夜のご飯

暑かったですよ、昨日は。

なもんでちょっとビールを、ほんとビールとサワーちょっとだけのつもりだったのに。

まぁもういいや、今週は平日1日少ないし、もう酒飲みWEEKで。

しかし、よせばよかったと、やはり朝になって痛感する。

なんじゃ全然疲れ取れてない、寝た気がしないじゃん・・・。

飲むと眠りが浅くなるのか、朝方にも目が覚めてそれっきり寝た気がしない。

朝になったら寝てやる・・・。わかりにくい表現だが、そう繰り返してやり過ごす。

「朝ご飯は、ご飯としらす干しだけでいい・・・。」

ダンナは確か昨夜そう言った。食べ過ぎたというのだ。

しかし私には予定していた半額の赤魚粕漬け(小)があったからそれも出したが、しっかりそれも食べておかわりして出かけていった。

フー、私はまだ腹いっぱいだ。

サンマは私のキングオブ魚だが、昨日は塩焼きと刺身にご飯を2杯、酒もしこたま飲んだのだ。

ダンナが出かけたら寝るに限る。

「今日は私が晩ご飯作るから♪」

文化祭が終わり6連休に入った娘ぶー子はゴキゲンで、こんな事を言い出した。

ひえっ、まじか。

ご飯を作らなくて済むという事は、午前中の「晩ご飯の下ごしらえ」に充てていた時間が浮く、仕事が帰ってから晩ご飯の支度をしなくて済むという事だ。

どんなご飯でもいい、そんなに有難いことはない。

しかも今日に限って職場で仕事仲間グッティ氏に「娘さん、ご飯とか作ったりしないんですか?」と聞かれ、孝行娘の響きをゲットした。

残業だった。

逆にダンナは今日は早いと言っていて、家に着いたらぶー子とふたりでキッチンに立っていた。

ぶー子はご飯を作り、ダンナは洗い物をしている。

私は浮いた時間でゲームでもやろうと思っていたのだが、これではとてもそんな雰囲気ではない。

私は「ただいま」と帰ってそのままテーブルの片付けに入った。

「いいよいいよ、今日は座ってて。」そう言ってはいるが、今日は何の日だ??

理由もないのにひとりでフンぞり返るほど神経ズ太くはない。

正直疲れていたから、誰かに嘘でもいいから「今日は誕生日だったじゃん」とでも言ってもらいたい心境だった。

ああ、ダンナ、腐りかかったゴボウの片づけまで・・・そりゃいつかやろうと思ってたとですよ・・・。

「ブログでもやんなよ。」

ぶー子が言った。

ブログでもやんなよ。このシチュエーションでこう言われ、はいそうですねと言える人は少ないだろう。言える人にはなりたくない。

「ご飯できた時に『今からブログ始めるから』とか困るんだけど。」

ひえっ、それはいつもの晩ご飯風景だ。

すみませんね、午前中じゃネタが何にもないんですよ。

こうして心の準備のできる前にパソコンに向かう羽目になった。

さあ書け!!と言われて書けるものでもない。

キッチンではダンナとぶー子が仲睦まじく支度をしている。

これでは「今日ぐらい休んでて♪」ではなく、単なるつまはじきだ。

私はどうすればいいのだ?

今やりたい事はゲームだがさすがにそれはまずそうだし、一体何をしているのがふさわしいのだろう?

何となく居心地の悪いまま時間が過ぎている。