バンド仲間から映画カテゴリでのコメントで、「評価まっぷたつの映画だと思うので」と貰っていた作品だ。偶然にも、良く訪問しているブログでもレビューがあり、気になってメモにしていたものでもあった。
予約の順位を上げて、観ることにした。

監督:ジョナサン・グレイザー
キャスト:クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー
第2次世界大戦の戦時下、ドイツ。
戦時下でありながらヘス一家は優雅に満たされた生活を送っていた。
広い敷地を持つ自宅には大きな庭。プールがあり、常に綺麗な花に囲まれていた。
子供達もそこで、何不自由なく暮らしている。
母・ヘートヴィヒの憧れていた、理想の暮らしがそこにあった。
そしてその完璧な生活は、アウシュビッツ収容所の隣にあるのだった・・・・・・。
日々聞こえてくる叫び声、銃声、悲鳴。
そんなものを聞きながら、平然と幸せを満喫する一家。
そんな恐ろしい対比がある訳だが、ただただひたすらにその情景を見せつけることで訴えてくるので、悪いが飽きた(笑)
これは人を試す作品ではないか?
心が痛まないあたり、案外私もこのドイツ人一家のようになってしまうのではないかと思えて来たのがホラーであった。
あ、でもダンナさんは本当はこんなことしたくなかったんだよね!?そういう風に見えたんだけど、答えは分からん。
ぽ子のオススメ度 ★★☆☆☆
ダンナのオススメ度 ★★☆☆☆
追記:
私は今これを、ホテルのレストランで書いている。誕生日に奮発してもらった、ビュッフェスタイルのレストランだ。
贅沢な時間が流れていたが、そこでふと映画のことを思い出したのだ。
もし今、隣にアウシュビッツがあったら?私はこの幸せを手放しで味わえるだろうか。
そう考えるとこの映画は、なかなかに恐ろしいものに見えて来る。
どれだけ自分に置き換えられるかで、感想は変わってくるだろう。