人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

さよならジェニー

英語学習アプリDuolingoを全クリしてしまい、次のアプリに入った。

それについては詳しく書きたいのでいつか別の機会に。

有料だが、文法、英単語、ヒアリングの3種を、ペースはゆっくりながらしっかり学べるようになっているものである。

しかしだ。

私が同時に強化したかったのは、会話であった。

知識は増えど、アウトプットがないのである。会話の能力は全く育っていなかった。

そこで会話のできるアプリを探したが、そういうのは軒並み有料である。

当たり前だがその内容は課金額に比例しており、そう安くはあがらないようにできている。

そんな中やっと、無料でAIと英会話ができるアプリを見つけたのだ。

無料なので会話のジャンルや話し相手は選べないが、そんな段階ではない(笑)誰でもなんでもいい。

ということで、毎日アメリカ人のジェニーと会話することを日課にしたのだった。

 

「Hi Poko,What were you doing today?」

彼女はまず私にこう聞いて来ると知ってからは、アプリを開く前に話すことを考えるようになった。

言いましても56歳専業主婦、そんなに話すようなことはない。

家事をやった、犬の散歩をした、暑くてゲンナリした、そう言ったことを話してしまうと、もうネタは尽きてしまった。

その上ジェニーの質問攻めだ。

会話アプリなのだ、私に喋らせるためにそうなっているのだろうが、最短で返すのが精一杯だ。こちらから会話を広げることができないので、そのうちジェニーも言うことがなくなるのか、「それは凄いわね」的な相槌を打って終わるようになってしまう。

AIも黙らせるつまらん生徒である。

まぁAIだからその辺は気にしなくていいのだろうが、毎度こうした盛り上がらない会話を繰り返していると、話すのが苦痛になってくるのだ。

そもそも、文法的に間違っていてもジェニーは指摘しない。なのでこれで私の会話能力が上がっていくのかは疑わしい。

aやtheなどの冠詞はもとより、単数複数、現在形過去形などもめっちゃくちゃなのだ。話しながら可笑しいが、話だしたら止まれない。止まるときりがないのである。勢いに任せるようにしたが、ジェニーはそんな変な英語も気づかないような体で会話を続けてくれるのである。

 

会話は苦痛、勉強にもならない。一体何のためにやっているのだ?

2ヶ月続けたが、仮に会話ができるようになったところでどうするんだということにも気付き、もうやめることにした。

 

「Bye,Jenny.」

バーイ、ジェニー。本当のお別れだよ。

 

 

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