もうこのままでは永遠に片付かない。少しずつでも、前進させよう。
数十年モノの食玩群だ。
ざっくり仕分けして大袋に入れたままになっていたが、これらが動かない原因は「どういった形で残したいのか」が曖昧だったからである。
ジャンル別にコレクションケースに入れて壁に飾るところまでは決めていたが、どう飾るか、ここで滞っていたのだった。
それは壮大な計画だった。
ひとつの世界観を作り、そこに配置していく。ジオラマみたいな感じだ。
それを考えることを楽しみにしていたのだが、あまりにも壮大でなかなか手を付けられなかった。
やっと少しずつ進めようと思い、まずひとグループを抽出することにしたのだ。
数年ぶりに開ける大袋。
実際に開けてみると私の記憶とは違い、大したものが入っていなかった。
そしてジャンル分けしたはずのものが、
これはなんだ??もはやバラバラのパーツで訳が分からない。
これ、何だろう??
こんな感じだろうか(笑)
こんなものを見て世界観の構築など無理にも程がある。全く何も浮かんで来なかった。
食玩と向かい合って数十年。ついに私は観念した。
半端以外はホビーオフ送りだ。
そう決めて、やっと気が付いた。
私はこれを飾ることを楽しみにしてはいたが、同時に重荷でもあったのだ。
ジオラマ仕立てに飾るなどと夢ばかり見ていたけど、結局そんな能力はないのだ。だからいつまで経っても具体化しないし、夢は夢のままいつまでも心地良く進展しなかったのである。
いざ進展しようと思えば、現実は重かった。
もう夢は充分に見た。食玩の役目はここまでである。
良く見てみると記憶よりもかなり減っていたので、すでにいくつか手放してこれは厳選されたもののようである。
手放すには惜しいシリーズもあるので、これはまだ残しておく。というオチだ(笑)数年後に観念するまで、夢を見ようと思う。