人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

夢の終わり

もうこのままでは永遠に片付かない。少しずつでも、前進させよう。

数十年モノの食玩群だ。

ざっくり仕分けして大袋に入れたままになっていたが、これらが動かない原因は「どういった形で残したいのか」が曖昧だったからである。

ジャンル別にコレクションケースに入れて壁に飾るところまでは決めていたが、どう飾るか、ここで滞っていたのだった。

それは壮大な計画だった。

ひとつの世界観を作り、そこに配置していく。ジオラマみたいな感じだ。

それを考えることを楽しみにしていたのだが、あまりにも壮大でなかなか手を付けられなかった。

やっと少しずつ進めようと思い、まずひとグループを抽出することにしたのだ。

数年ぶりに開ける大袋。

実際に開けてみると私の記憶とは違い、大したものが入っていなかった。

そしてジャンル分けしたはずのものが、

これはなんだ??もはやバラバラのパーツで訳が分からない。

これ、何だろう??

  

 

こんな感じだろうか(笑)

 

こんなものを見て世界観の構築など無理にも程がある。全く何も浮かんで来なかった。

食玩と向かい合って数十年。ついに私は観念した。

半端以外はホビーオフ送りだ。

そう決めて、やっと気が付いた。

私はこれを飾ることを楽しみにしてはいたが、同時に重荷でもあったのだ。

ジオラマ仕立てに飾るなどと夢ばかり見ていたけど、結局そんな能力はないのだ。だからいつまで経っても具体化しないし、夢は夢のままいつまでも心地良く進展しなかったのである。

いざ進展しようと思えば、現実は重かった。

もう夢は充分に見た。食玩の役目はここまでである。

 

良く見てみると記憶よりもかなり減っていたので、すでにいくつか手放してこれは厳選されたもののようである。

手放すには惜しいシリーズもあるので、これはまだ残しておく。というオチだ(笑)数年後に観念するまで、夢を見ようと思う。