休日を遊び呆けているうちに忘れていた。こんなことがあったのだ。
ダンナが道の駅で、「正体の分からない野菜」を買い込んで来たのである。
野菜が好きで、青々としているのを見ると衝動的に買いたくなるようだ。今、冷蔵庫の野菜室はパンパンになっている。
まずは保存だ。火を通せるものは通してしまおう。
かつお菜。
以前買ったかつお菜は、大きな葉っぱであった。これは菜の花のようなもので、あまりレシピも見つからなかった。なので、菜の花レシピに倣うことにした。まぁお浸しだ。
湯をたっぷり沸かし、塩を入れ、かつお菜を投入。洗わないのか?洗いません(笑)どうせこのあと水につけるのだ。手間は少ない方がいい。
かつお菜を鍋に入れる。長いので、時間をかけて沈めていく。と、花の方から何かがぶら下がっているのが見えた。
虫だった。
5ミリほどの小さな幼虫だ。げええええ!!
とっさに菜箸で絡め取り、水で流す。
鍋を見ると、浮いてるよ、虫がたくさん・・・・・・・・。
先にしっかり洗うべきであった。虫を殺した罪悪感と虫を煮てしまった嫌悪感。
それにしても、結構な数である。ちゃんと取り除けるのだろうか?
大きめのボウルに水をたっぷり入れ、かつお菜をザブザブ泳がせる。
上下を何度も返し、水も何度も取り換え、ザブザブザブザブと。
出てくる出てくる😂
不安だ。これで全て取り除けるのだろうか。
仕方なく、1本1本手に取って、葉を開いて確認した。どえらい時間がかかったが、3匹取れた。
花の方を確認するのを忘れていたが、もう気力がない。虫のことは忘れるようにする。
このかつお菜は、辛子醤油で和えて蕎麦のトッピングにした。蕎麦を食べたのは翌朝のことで、時間経過により記憶が薄れていた。それを助けにして、思い出さないよう努めて食べたのだ。
良く、虫がいるのは美味しくて農薬がない証拠だ、などと言うが、農薬上等だ。あんなん見たら食べられん。
これまで虫なんて気にしたことがなかったが、すでに結構食べているのだろうか。
知らない方がいいこともある。知らない方が良かった。
こんな時、みんなどうしてるんだろう?大らかに食しているのだろうか?
捨てるという選択肢がないなら、大らかになるしかないだろう。
知らない方が良かった。
知らんぷりをする。
知る前の、無邪気な頃に戻る。
野菜に虫なんかついてないよ!
でももう、かつお菜の花は買わない。キッパリ。