保険の見直しすることにしたのだ。
保険料が高いので何とかしたいとはずっと思っていたのだが、いかんせん乗り換え先の選択肢が多過ぎて、どうしたらいいのか分からない状態だったのである。
一応パンフレットをたくさん貰って来て全てに目を通したが、決め手なんてない。そもそもどうしたいのかも、はっきりしていなかった。
はっきりしているのは、「保険料を下げたい」、「死亡保障を減らして医療保障に重点を置きたい」という部分のみ。
結局パンフレットは出しっぱなしのまま、数ヶ月放置されていた。
「ちょっと保険料が高すぎる。」
我に返ったように、給料明細を見たダンナが改めて言った。
ただでさえ高いのに、更新したら3倍ほどに膨れ上がる予定である。もう早く何とかしたい。
プロの手を借りよう。
調べてみると、最近良く見るようになった「ほけんの窓口」は、無料で相談に乗ってくれることが分かった。
まぁタダより怖いものはないという言い方もあるようだが、こちらの条件を満たしてくれればいいのだ。その条件のひとつは、「今より安く」である。そしてほけんの窓口にも新規契約による恩恵があるはずだ。Win-Winではないか。悪い結果になりようがなさそうではないか。
とんでもない扉を開けてしまった。
私の想像では、どんな保険に入りたいか希望を伝えると、パパッとパソコンで調べてくれて、いくつか紹介してくれる、というイメージであった。
ところがまず、「保険とはどういうものか」という説明があり、現在私達が入っている保険はどういったもの、という解説があり、今ある保険の種類はこんな感じ、という紹介があり、初回で2時間コースだ。二日酔いで行ったので、死ぬほど眠かった。
そして次回の予約をする。
2回目も2時間コースだったが、もう何を話したのかも忘れてしまった。
確か、1回目の延長で、3回目の前振りみたいな感じだったように思う。眠かった。
昨日3回目が終わったところだ。ザックリと希望を聞かれ、ザックリと計算して例を出し、ザックリと絞り、次回は完全に絞り込んで紹介しますとのこと。これもまた、2時間。眠くてやばかった。
しかしだ。私が言いたいのは、よせば良かったということではない。「行って良かった」の方だ。
これだけ膨大の量の情報を、全部整理してくれるのだ。
そもそもの知識量も違うのである、私などが自力でやるより、はるかに効率がいい。
例えば、私は長年眠剤を飲んでいるが、これが加入のネックになるなどということは知る由もなかったのだ。調べてもらったところ、入れるのはたったの3社しかなかった。
その3社の違いも、滞りなく説明してくれたのだ。
またダンナの血圧や血糖値などもボーダーだったので、ややこしいことになっていた。会社によって条件が違うのである。比較的メジャーな疾患だけに、多彩な条件となっていた。
「次回までに、具体的な商品をご紹介できるように準備しておきます。」
もしかしたら、保険屋と窓口屋の癒着なんかがあったりするかもしれない。
しかしこの作業を自力で出来るとは到底思えないし、これ以上にいい結果を出せる気など全くしない。
少なくとも現状よりは良くなるはずで、それだけでも進歩なのだ。もうお任せしてしまおう。
で、次もきっとまた2時間だ。
どうあがいても二日酔いが免れない日曜日に、座って2時間。
これで保険料が下がるのだ。
頑張れ・・・。