酒を飲まない代わりにゲームで夜更かしし、ストンと眠って朝はパリッと起きる。
自粛中だ、休日と言えやれることは限られている。
飲み食いだけで終わらぬよう、できるだけ体を動かしたい。
子供のころ育った街を歩くことにした。私もダンナも近いのである。今回は、ダンナの回。
この家に来るまでは、私もダンナの実家に住んでいたのだ。そう珍しい場所ではないのだが、「ああ、ここでメンコしたんだよなぁ。」、「ここで良く野球やった。」、「このフェンス、こんなに小さかったっけ?」などと聞いていると、私も子供の頃に返ったような気持ちになる。
物の捉え方が、大人と子供では違うんだなと気づく。
小さな隙間や花の咲く雑草、今は小さく感じる遊具が魅力的で懐かしい。
「せっかくだから明るいうちに飲む」なんていうのも、やめにした。
せっかくだから、日中を思いきり何かをやって過ごす。
どうせ飲んだ後には、酔って寝るしかないのである。そんなのは、一日の終わりでいいじゃないか。
新しい形の休日。
どうやら新しい運命が私達を試しているようだ。
飲まれる訳にはいかない。