人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ラッキー、腎不全29

腎不全のシリーズは、これで最後になるだろう。

まゆつば療法の続きだ。

こちらはもうちょっと、医学的な根拠がある民間療法らしい。

そもそも人間に施している療法を、猫にもやってみたというところである。

しかし、猫に限定して検索してもかなりヒットしたので、猫の腎不全に対する治療法として、そこそこの地位は確立しているようである。

ただし効き目に関しては、何とも言えない。

自分の目で確かめることができる患者であるラッキーには時間が足りなかったし、ネットで配信しているような情報は効果があったケースが断然多い、という偏った情報になりがちだからだ。

そして効果があったというケースも、水素水同様、純粋にそれがあったからなのかは証明できない。

本当に効果を発揮したのかもしれない。

単なる偶然なのかもしれない。

または飼い主の思い込み。

ただ、水素水よりはしっかりとした根拠があることで、個人的には何らかの効果はあるのではないかと思う。

それでも「瀕死の猫がみるみる元気になる」という魔法のようなものではなく、長く施していればゆっくり効果がみられるんじゃないか、という程度だ。

私が望んだ特効薬には、なり得なかった。

そもそもそんな特効薬など、この世に存在しないだろう。あるなら、とっくにみんなが使っている。

前置きが長くなったが、どういったものかというと、患部を温めて直していくという方法だ。こんにゃくで。

こんにゃく温湿布などといい、こんにゃくを10分ほど茹でで温めたものをタオルで包み、患部のあたりに乗せて温める。猫の腎臓は、背中の真ん中、背骨のあたりに左右二つとのこと。

かなり熱くなるので、タオルは2、3枚を何重かに巻いて調節しなくてはならない。

こんにゃくは、ただ温めるだけの役目ではなく、「毒素を吸い出す」こともするという。

正直「マジかよ」とは思ったが、今いろいろな情報を見て、「へ~」ぐらいな気持ちにはなった。

この辺の説明は面倒なので、ここではやり方だけを紹介する。

このこんにゃくの下に「びわの葉」を敷くと、さらにいい効果があるらしい。

びわの葉には薬効成分が含まれており、こんにゃく温湿布と併用することで同時にふたつの効果が期待できるというのだ。

当然こちらも入手しようとしたが、近所には全く見当たらず、通販かメルカリしか方法がなかった。

それも「2、3日以内に発送」などとなっていて、間に合わない可能性の方が圧倒的に高かったので、諦めるしかなかった。

その代わりに近所の大型ショッピングモールで、「びわの葉茶」なるものを見つけ、これでこんにゃくを茹でた。

効果のほどは、わからない。

こんにゃくは繰り返し使えるそうで、3回ぐらい使ったかな?

ポカポカ温かく、いかにも「温湿布」という感じで悪くなかったが、もうガリガリに痩せこけていたラッキーには重そうだった。

飲まず食わず動かずの末期症状の子が、ご飯をおねだりしてカリカリを食べるまで回復したというブログを見たので、こんな状態でも一縷の望みは持っていた。

何もしなければ、ゼロなのだ。

でも、こんにゃくは熱くて重かったのかな。

自分のために、あんなことをしただけだったのかもしれない。

温湿布中。

これが最後の写真になった。